ウツボカズラの魅力が凝縮!厳選20種類と育て方5つのポイント

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カップのような袋に虫を落とし込む姿が特徴のウツボカズラ(ネペンテス)。食虫植物の中ではハエトリソウに次ぐ代表的な存在で、奇妙な姿と妖艶な色彩に、感動と驚きを感じる方も少なくありません。

夏頃になるとホームセンターや園芸店で販売されるのですが、特徴や育て方はあまり知られておらず、枯らしてしまったり、袋をつけずに悩まれている方も多いのではないでしょうか。

ここではそんなウツボカズラの驚きの特徴や育て方の5つのポイント、代表種20選、楽しみ方など、ウツボカズラのもつ妖艶な魅力を一挙に紹介します。

目次
1.自生地からわかるウツボカズラの特徴とトラップのメカニズム

2.妖艶な美しさ!ウツボカズラの代表種20選

3.ウツボカズラを最高に楽しむ3つの方法

4.ウツボカズラを枯らさない育て方5つのポイント

5.気になるウツボカズラの3つの疑問

6.目を疑う!ウツボカズラの意外な2つの活用法

7.恐ろしいウツボカズラのうわさ…

8.まとめ

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1.自生地からわかるウツボカズラの特徴とトラップのメカニズム

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どんな植物でも自生地を知ることで、特徴や育て方が見えてきます。

ウツボカズラが一体どんな植物なのかを知るために、まずは自生地の様子を通して特徴を見ていきましょう。また、気になるトラップのメカニズムもこの項目で紹介していきます。

1-1.ウツボカズラの植物としての分類と名前の由来

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ウツボカズラ科の植物で学名をNepenthes(ネペンテス)といいます。学名の方が一般的な呼び名になっていて「ネペン」とよばれることもあります。

和名の由来は矢を入れる靫(うつぼ)に姿が似ていることから。英名は ‘Tropical Pitcher Plant’(熱帯の袋葉の植物)と見たまんまの呼び名で知られています。

1-2.ウツボカズラの自生地が描く、奇妙な分布図

マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、ミャンマー、ラオス等の東南アジアを中心に中国、オーストラリア、スリランカ、インド、セーシェル、マダガスカルなどの熱帯地域に幅広く分布し、これまでに100種以上が知られています。

ネペンテス世界地図

この自生地を地図上で見てみると、その分布は奇妙な形を描いることがわかります。これをネペンテス分布と呼び、大陸移動説やレムリア大陸説で説明可能なことから、ウツボカズラは大陸移動説の生き証人として、古くから注目を集める存在でした。

1-3.意外な自生地での姿とその逞しい特徴

ウツボカズラはうっそうとしたジャングルの中に自生しているイメージが強いのですが、標高3000mという高山地帯にも自生しており、バリエーションが豊富なのも特徴です。

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ジャングルのような高温多湿の熱帯雨林地域に自生している種類のほかに、標高800~1500mまでの山岳地帯で低温・乾燥地域に自生している種類、標高3000m級の霧に覆われた高山に自生している種類が存在しています。

国内では日本の環境下でも育成しやすいよう、低地から1500m級の 山岳地帯までに自生している種類が多く普及しています。

一方で高山帯のウツボカズラは、魅力的な姿をした種類が多いものの、夏場に冷房完備が必要になるなど育成が困難なため、あまり国内で見かけることはありません。

このように特殊な環境下に自生している植物ですが、ウツボカズラを含め食虫植物の多くは、他の植物と競合し、栄養が乏しい土地で生きることを余儀なくされた結果、不足する栄養分を、虫を捕えて補うよう進化した植物でもあります。

特にウツボカズラのトラップ(虫を捕える罠)の仕組みは、感心と驚きに満ちていますので、次の項目で紹介していきます。

1-4.大自然の不思議!?驚異のトラップのメカニズム

ウツボカズラは葉の先に下がった捕虫袋で虫を捕えることで知られています。
このトラップは大自然の知恵と不思議を感じずにはいられないような様々な工夫が凝らされています。

まずは捕虫袋の構造を見てみましょう。

1-4-1.ウツボカズラの捕虫袋の特徴

全体像は以下の写真の通り。

 

ネペン構造これらの器官が巧みに作用し、虫を捕えます。

1-4-2.誘惑する魅惑の壺

袋のフタの内側には虫にとって魅惑的な物質を出す蜜腺があり、これで虫を引き寄せます。
これをなめると虫は酔ったようにふらついて、えりから足を滑らせ、袋の中に落ちてしまいます。

1-4-3.落ちたら最後!?

一度袋におちると、タイル状になった内壁がロウのように滑りやすくなって、抜け出れません。しかも、内壁をたどってよじ登ろうとすると、内壁には薄い鱗片が張り付いており、これにつかまってもすぐに剥がれ落ちてしまうため、袋の底に逆戻り。
それを乗り越えたとしても、えりの内側についた下向きのトゲに遮られ、また底に落ちてしまいます。

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疲れ果てた虫は、消化液の混じった液体にあえなく分解・吸収されてしまいます。

一見すると残酷なようですが、ウツボカズラも一生懸命、工夫を凝らして生きる、逞しい植物でもあるのです。

2.妖艶な美しさ!ウツボカズラの代表種20選

続いて、ウツボカズラの種類について紹介していきます。

ウツボカズラは観賞目的で栽培されるほど魅惑的な種類の多いことが特徴。ここではその代表種を自生地ごとに分けて20種紹介します。

自生地は『1-3.意外な自生地での姿とその逞しい特徴』でも簡単に紹介しましたが、その地域を大きく分けると以下の3グループに分かれます。

A.高温多湿グループ:熱帯ジャングルに自生している種類

B.低温乾燥グループ:標高800~1500mまでの山岳地帯に自生している種類

C.冷涼多湿グループ:標高1000~3000m級の霧に覆われた山岳地帯に自生する種類

この自生地によって性質が大きく異なるため、実際に育ててみようとお考えの方は、まず自生地を押さえておくことをおすすめします。

2-1.高温多湿性グループ6選

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マレー半島、スマトラ島などのうっそうとしたジャングルや、日当たりの良い湿地帯など、毎晩のようにスコールが降り、蒸し暑い環境で自生しているグループ。
高温多湿を好むため、日本の酷暑にも耐えることができ、育てやすい種類が多いのが特徴ですが、全般的に寒さには弱いため、越冬には工夫が必要になります。

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2-1-1.アンプラリア

マレー半島、スマトラ島などの熱帯アジアを中心に自生しており、まん丸の捕虫袋がきれいに並ぶ姿が人気の品種。越冬には20℃必要で、温室内で管理します。

2-1-2.ラフレシアナ

マレー半島、スマトラ島など広い範囲に自生しており、つるの形状も面白い観賞価値が高いタイプです。
口をぱっくりあけた姿が可愛らしい。育成はなかなか大変で、高温多湿を好むため、冬は最低15℃を確保する必要があります。

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2-1-3.ヒルスタ

ボルネオ島の固有種で、葉の裏側に毛が生えるのが特徴。直射日光に当たると葉やけを起こすため、明るい日陰での管理が適しています。越冬には18℃以上必要なので温室内で管理します。

2-1-4.グラシリス

東南アジアでは雑草のように生えているため、普通に見ることができます。育てやすい品種で、最低気温15℃以上で越冬可能。寒いときは葉が紅葉するため、低温感知しやすいのも特徴です。

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2-1-5.マダガスカリエンシス

マダガスカルの固有種。直射日光下の雨ざらしで管理し、越冬には15℃以上を確保します。

2-1-6.ソレリー

タイ、ミャンマー、ベトナムに広く分布しており、よく開花することから人気のある種。ボコレンシスとも呼ばれているようです。

2-2.低温・乾燥性グループ8選

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標高800~1500m級の山岳地帯に自生しているグループ。比較的乾燥に強く、前項のグループより寒さに強いのが特徴で、育てやすいことから、最も普及しているグループです。

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2-2-1.アラタ

学名をネペンテス・アラータ、和名をヒョウタンウツボカズラと呼ばれています。
フィリピン全土に広く分布しており、日本でも普及している品種。室内であれば越冬できるぐらいの耐寒性は持っています。育成時の最低気温は10~15℃を目安にしてください。

2-2-1.トランカータ

フィリピンのミンダナオ島の固有種で、エリが広く、捕虫袋の長さが40㎝以上の大型に育ちます。低温と乾燥に強く、7℃以上で越冬できる育てやすい品種でもあります。

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2-2-3.ペルタタ

フィリピンの標高1500m級の山岳地帯に自生するラジャの近縁種。非常に丈夫で、育てやすい部類にはいります。

2-2-4.ブルケイ

ベントリコーサの近縁種で、フィリピンの標高1500m付近の山岳地帯に自生しています。日本にも導入されており、育成は比較的容易な部類に入ります。

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2-2-5.シブヤンエンシス

フィリピンのシブヤン等の固有種で、丈夫で育てやすい種。

2-2-6.マキシマ

スラウェシ島、ニューギニア島に広く分布し、標高1100~2500mの高山帯に広く分布しています。
日本にも古くから導入されており、大型で丈夫な性質を持っています。ネペンテスの代表的な種として知られています。
大きいものになると50㎝級の捕虫袋を有し、クワガタなどの大きな昆虫からネズミ、コウモリまで捕えてしまいます。

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2-2-7.ベントリコーサ

フィリピンを中心に自生しており、捕虫袋が白く、ピンクのエリが特徴で可愛らしい姿をしています。
日本でも普及している品種で、室内であれば越冬できるぐらいの耐寒性は持っています。育成時の最低気温は10~15℃を目安にしてください。

2-2-8. ユースタチア

真っ赤な捕虫袋が魅力的。丈夫で育てやすいため愛好家も多い。

2-3.冷涼多湿性グループ6選

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標高1000m~3000m級の山岳地帯に自生しているグループ。気温が低い場所で育っているので、日本の暑さは苦手な種類が多く、栽培には冷房設備が必要になるなど、管理は容易ではありません。しかし魅力的な姿の種類が多いのも事実。

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2-3-1.ラジャ

ウツボカズラの宝庫、ボルネオ島のキナバル山の1500m~2500m付近に自生している種で、フットボール級のサイズに育つ圧巻の大型種。ワシントン条約で輸出禁止に指定されていますが、増産されたものは輸入可能です。ただ、夏の暑さを冷房を使って乗り切る必要があり、育成は困難といえるでしょう。

2-3-2.ビロサ

上記のラジャと同様の場所に生息しており、入手は非常に困難。入手した後の管理も熟練の技を必要とする難物種。

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2-3-3.エドワードシアナ

上記の2種と同じくキナバル山系に自生しています。えりのトゲが立体的でその姿や色彩も含め、非常に観賞価値が高い種です。ただ、入手・栽培ともに困難なのが惜しまれるところ。

2-3-4.マクロフィラ

こちらは、ボルネオ島トラスマディ山の標高2000m付近に自生している種。入手・栽培ともに困難だといわれています。

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2-3-5.タランゲンシス

スマトラ島のタラン山、標高1800~2500mの地帯に分布する固有種です。
業者からの輸入は容易ですが、高山種ということで日本の夏の暑さには弱いため、冷房管理をする必要があります

2-3-6.ヒューレリアナ

ボルネオ島の標高1500m以上の雲霧林地帯に自生しています。口からフタにかけて長いのが特徴で、鮮やかな色彩も目を引きます。

2-4.【番外編】セファロタス

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ウツボカズラとは異なりますが、捕虫袋をさげる姿がよく似ているため、番外編として紹介します。
オーストラリアにのみ自生している固有種で和名をフクロユキノシタといい、花がユキノシタに似ているためについた植物。
高湿度を維持する工夫が必要ですが、暑さ、寒さに強く越冬温度も5℃まで耐えるため、特別な設備が必要なく、育てやすい種類に入ります。

以上20種+1種でした。初めて見るとそのユニークな姿と鮮やかな色彩に目を奪われてしまいます。

次はウツボカズラの楽しみ方を紹介していきます。

3.ウツボカズラを最高に楽しむ3つの方法

ウツボカズラを含む食虫植物を育てる最大の目的は観賞用です。観賞もひと工夫することで、ぐっと価値を上げることができます。

ここではウツボカズラを最高に楽しむ3つの方法を紹介します。

3-1.愛情込めて袋をつける

いかに美しく立派な袋をつけれるか、それがウツボカズラを育てる最大の醍醐味でもあります。

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美しく立派な袋をつけるには、技術と経験を要します。その分、袋をつけたときの喜びもひとしお。面倒を見ている間に愛着が湧いてきて、いつの間にかその魅力にはまり、愛情をこめるほど毎日の手入れが一層楽しいものに変わっていきます。

3-2.テラリウムでクールに育てる

育てるときにちょっと趣向を凝らし、ガラス容器の中で育てるテラリウムに挑戦してみるのも面白い。

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保温可能なため、ウツボカズラの生育にも向いていて、インテリアアイテムとしても機能するのが最大の魅力。室内で育てるときは日照不足にならないよう明るい場所で育てるように。

3-3.存在感バツグンのハンギング

ウツボカズラは下向かって垂れていく性質を持っていますので、ハンギングにも適しています。

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夏場は屋外に吊り下げておき、冬に室内に取り込むことで育成可能。袋を付けたときはその独特の存在感に魅了されます。

4.ウツボカズラを枯らさない育て方5つのポイント

続いてなかなか気難しいネペンテスの育て方について紹介します。

ネペンテスは『2.妖艶な美しさ!ウツボカズラの代表種20選』でも紹介したように、以下の3つの生息地によって育て方が大きく異なります。

A.高温多湿グループ:熱帯ジャングルに自生している種類

B.低温乾燥グループ:標高800~1500mまでの山岳地帯に自生している種類

C.冷涼多湿グループ:標高1000~3000m級の霧に覆われた山岳地帯に自生する種類

それぞれのグループに属する代表種は以下の通りです。

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高山地帯に自生するCのグループは低温・高湿度を再現するために特別な施設と、難易度の高い栽培技術が必要となるため、ここでは省略します。

ここでは国内の園芸店で出回ることが多い、低地性のAとBのグループのウツボカズラの育て方を、以下の5つのポイントに絞って紹介します。

①室内の日当たりの良い場所で育てる。

②水やりは土が乾いたら与える。

③夏場の水やりは夕方以降の涼しい時間に行う。

④夏場35℃を超えるような日は扇風機とミストで鉢を冷やす。

⑤冬は室内の窓辺か、温室に取り込み加温する。

それぞれ解説していきます。

4-1.日当たりの良い場所で育てる

ウツボカズラは室内のよく日が当たる場所に置いてください。

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ウツボカズラは日光が足りないとチャームポイントである補虫袋を付けにくくなります。
春から夏にかけては直射日光を遮ったレースのカーテン越しのような場所。秋から冬にかけてはガンガンに直射日光が当たる場所に置いてください。

4-2.水やりは土が乾いたら与える

水やりの目安は表土が乾いたらたっぷり与え、湿っているようであれば水は与えません。

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湿地帯や沼地に生息しているわけではないので、腰水はしないように。
尚、鉢土の乾き具合は季節や天候によって毎日変わります。そのため、週何回といったような水やりの目安ではなく、常に表土の乾き具合を確認しながら水やりを行ってください。

表現があいまいで分かりづらいと思われる方は『観葉植物の水やりで絶対に注意するべき3つのポイント』にはっきりした水やり方法を掲載していますので、そちらを参考にしてください。

4-3.夏場の水やりは夕方以降の涼しい時間に行う

30℃を超えるような猛暑期間は、出来る限り涼しい時間帯、特に早朝か日が暮れた夕方に水やりを行ってください。

最も気温が上がる昼間に水やりを行うと、ウツボカズラは蒸れて枯れてしまいます。
日本の夏は世界でも類を見ないほどの高温で35℃を超えることもザラです。ウツボカズラが生息している地域では35℃を超える場所はほとんどないため、極端な暑さを避ける必要があります。

4-4.夏場35℃を超えるような日は扇風機とミストで鉢を冷やす

日本の極端な暑さを和らげるテクニックの一つに、定期的にミストをしながら扇風機で冷やすという方法があります。

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夏の暑さに弱い種類は、このように1℃でも鉢の温度下げて、夏を越しましょう。

4-5.冬は室内の窓辺か、衣装ケースなどに入れて加温する

ネペンテスは冬に15℃以上(最低でも10℃以上)の温度を維持することが絶対条件です。

出来れば温室や・水槽にサーモスタット、ヒーターを準備して管理する方が良いのですが、どちらも手間と費用が掛かってしまいあまり現実的ではありません。そこで簡易的な方法として衣装ケースを使うといいでしょう。

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このように衣装ケースに収容して部屋の暖かい場所に置いておけば、特に寒い日に暖房をつけることで10℃程度を維持することができます。これで何とか冬越しをしましょう。

5.気になるウツボカズラの3つの悩み

続いて、ウツボカズラを育てているときによくある悩みを3つに絞って紹介します。

5-1.餌をやらなくていいの?

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ウツボカズラにはエサは必要ありません。

食虫植物全般に言えることですが、光合成をして生きていきますので、エサがなくても十分育ちます。とはいえウツボカズラの袋を眺めているとついエサをやりたくなってしまいます。しかし、ご飯の代わりと思って毎日エサを与えていると過剰摂取につながり、袋が枯れてしまうことがあります。あくまで自然摂取にとどめ、ときおり袋の中をのぞいて虫が入っているかどうか確認するぐらいが一番ちょうどいいでしょう。

5-2.ウツボカズラの袋が付かない!なぜ?

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日照不足や水の遣り過ぎ、肥料を与えてしまったなどの原因で袋がつかないことがあります。

肥料はなるべく与えず、明るい場所で、水を控えめに管理してください。

5-3.ウツボカズラの袋がすぐ枯れてしまう!

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温度不足、湿度不足、袋に故意に虫を入れるなどの原因で、袋が枯れることがあります。

順調に袋がつく最適温度は20℃以上といわれているため、少しでも暖かい場所で管理してください。

またエアコンの風が当たる場所に置いておくと空気が乾燥し湿度不足に陥ることがあります。その場合は朝夕の葉水で湿度を保ってあげるとよいでしょう。

6.目を疑う!?ウツボカズラの意外な2つの活用法

ここからはちょっとしたウツボカズラ(ネペンテス)にまつわる興味深い話を紹介していきます。

国内では観賞用として栽培されているのですが、原生地ではツタをロープ代わりに使用するほか、目を疑うような驚きの活用法があります。

6-1.え、飲むの!?

ネペンテスの袋の液体は、現地で飲み水として使われることもあるとか。

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ネペンテスの袋は生長するとしだいに蓋が開き、中の液体が強酸性に変わっていくのですが、ふたが閉じている状態であれば飲むことが可能といわれています。

そう知っていたとしても、飲むのには勇気がいりそうですが…

6-2.ご飯が炊ける!?

ネペンテスの自生地でもあるマレーシアの山岳地帯に住むダヤック族、ブナン族はネペンテスの袋でお米を炊いて食べる習慣があるそうです。

ネペン飯1

また、ボルネオ島の先住民イバン人は、ウツボカズラに米を入れた後、竹筒に詰め込んで炊きます。

実際に炊けたご飯が以下の写真。

ネペン飯2

このように、しっかり炊けるようです。お味は…どうなんでしょう?

もともとネペンテスの袋には消化液に酸が含まれているため、抗菌作用があり、腐敗しにくいことから、米や肉などを携帯食として持ち歩くのに便利なんだそうです。

実際に現地ではネペンテスの袋が市場で売られています。

現地の市場

パイナップルなどの果物と一緒に、ネペンテスの袋が売られている様子はなんともシュール。
現地では当たり前の光景なのでしょうけれど…

このようにネペンテスは様々な活用法で、現地の人々の暮らしにも役立っている植物なのでした。

7.ウツボカズラの恐ろしいうわさ…

食虫植物が哺乳類を食べたという記事はあちこちで見かけますが本当なのでしょうか。

…あれは本当です。

日本国内では、虫を食べる食虫植物として知られるウツボカズラですが、そんなのは可愛い方で、自生地で巨大に育つ大型種はカエルや、クワガタなどの昆虫、ネズミやコウモリなどの哺乳類まで捕獲してしまうことから、肉食植物とも呼ばれています。

写真を見れば一目瞭然なのですが…あまりにグロテスクなため、ここでは掲載しないことにしました。見たかった方はごめんなさい。

代わりにこの写真を。

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…世の中には信じられないような不思議な植物があるものなんですね。

8.まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここまでウツボカズラの魅力について様々な角度から紹介してきましたが、意外な姿と特徴に驚かれた方も多いのではないでしょうか。

日頃なかなか触れる機会の少ないウツボカズラですが、この記事を読まれた方が、ウツボカズラの奥深い魅力を知り、世の中にこんな不思議な植物があることに興味を持っていただければ幸いです。

参考文献
食虫植物の世界 著者:田辺直樹 発行:㈱エムピージェー
ネペンテスとその仲間たち食虫植物ハンドブック 著者:土井寛文 発行:株式会社双葉社
マジカルプランツ 著者:木谷美咲 発行:株式会社山と渓谷社
世界の食虫植物 編者:食虫植物研究会 発行:㈱誠文堂新光舎
食虫植物栽培マニュアル 著者:柴田千晶 発行:㈱誠文堂新光舎
世界の不思議な植物―厳しい環境で生きる 著者:湯浅浩史
ボルネオの熱帯雨林―生命のふるさと  著者:横塚 真己人

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