【タイプ別】多肉植物の育て方4つのポイントとよくあるトラブル対処法

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個性的な姿と鮮やかな色彩が目を引く多肉植物。園芸店や雑貨店などでもよく目にし、可愛らしい姿からつい購入したくなります。
しかし、いざ育ててみると、形が崩れてきたり、蒸れて腐ってしまったり、意外に枯らしてしまうことも多いのではないでしょうか。

多肉植物は特殊な環境下で育っているため、その性質や特徴は一般的な観葉植物と大きく異なります。

ここでは、そんな多肉植物の育て方のポイントをわかりやすく紹介するとともに、よくあるトラブルの対処法から、植え替え、増やし方に至るまで、幅広くカバーしていきます。

この記事を読むことで、元気で美しい多肉植物を育てる役に立てば幸いです。

目次

1.自生地から知る多肉植物の性質と特徴

2.多肉植物3つのタイプと代表種一覧

3.【タイプ別】多肉植物の育て方4つのポイント

3-1.夏型種の育て方

3-2.冬型種の育て方

3-3.春秋型種の育て方

4.多肉植物の植え替え方法

4-1.植え替えのタイミングと見極め方

4-2.植え替え時におさえておきたい3つのポイント

4-3.植え替えの手順

5.多肉植物を増やす3つの方法

5-1.さし木の手順

5-2.葉さしの手順

5-3.株分けの手順

6.病害虫への対処法

7.よくある3つのトラブルと対処法

8.まとめ

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1.自生地から知る多肉植物の性質と特徴

多肉植物の育て方に入る前に、まずは自生地での姿と特徴について紹介していきます。というと
「てっとり早く育て方を知りたいのに」と思われる方もいるかもしれません。

実はどんな植物でも自生地の環境やその特徴を知ることで、植物の性質や育て方の全体像が見えてくるものなのです。
元気で美しい多肉植物を育てるためと思って、ここは少し我慢して読み進めてくださいね。

1-1.多肉植物の分類

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「肉厚な葉や茎に水分を蓄え、乾燥に耐える植物」の総称を多肉植物と呼び、分類上多くの科の植物が含まれます。そのため種類は原種だけで1万5千種を超えており、園芸用に交配した品種も含めると2万種を超えるといわれています。

サボテンも多肉植物に含まれるのですが、サボテンは種類が多いため、園芸の世界ではサボテンと多肉植物を分けて扱います。

ここでは多肉植物の育て方を中心に紹介しますので、サボテンの育て方について知りたい方は『4つのポイントをおさえるだけ!元気なサボテンの育て方』をご覧ください。

1-2.多肉植物の自生地

南アフリカ、東アフリカ、中央アフリカ、メキシコ、マダガスカル、アラビア半島、カナリー諸島では姿の変わった珍しい種類が見られるほか、中国、東ヨーロッパの高山、日本を含む世界中に分布しています。

1-3.多肉植物の自生地での姿

多肉植物の生態は一般の植物と大きく異なり、水分の蒸発を出来るだけ少なくするような姿になっています。
葉は厚く、丸くなったものや、

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茎が太く短いものや

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茎が球状になり土の中に隠れているもの

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また、茎や葉の表面にワックス成分を付けて水分の発散を防いだり、

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葉を繊毛で覆い、霧や夜露を積極的に吸収しようと工夫している種類もいます。

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このように、水分の少ない過酷な環境下で生き抜けるように、さまざまな工夫を凝らし、独自の進化を経た植物ともいえます。なんだか感動しますね…

国内では、あまり水のいらない植物と思われがちですが、水は大好きです。ただ、水が少ない場所でも生きていける工夫がなされているだけなのです。

とはいえ、乾燥した環境で育っている種類が多いため、日本の高温多湿の気候や、真夏の熱帯夜が苦手な側面も持っています。

これを知っておくだけでも、多肉植物の育て方が大きく変わってくるでしょう。

2.多肉植物3つのタイプと代表種一覧

多肉植物は種類が多く、自生地によって生長する時期に大きな違いがみられ、性質や育て方が異なってきます。

そこで、まず多肉植物を生長時期によって大きく3つタイプに分けます。

2-1.夏型種

熱帯地方原産で、夏に雨が多く降る地域に自生する種類は、夏に生長が活発になるため「夏型種」と呼びます。
強い日射しを好み、20℃~30℃の高い気温でよく育ちます。

代表種は以下の通り。

夏型種2

2-2.冬型種

南アフリカの高地に自生している種類や、高山などの気温の低い地域に自生する種類は、冬に生長が活発になるため、「冬型種」と呼びます。
日本の夏の暑さが苦手で、5℃~20℃の気温でよく育ちます。

代表種は以下の通り。

冬型種2

2-3.春秋型種

アメリカ、メキシコ、ヨーロッパなどに自生しているタイプで、春と秋に生長が活発になるため「春秋型」と呼びます。
10℃~25℃の過ごしやすい季節によく生長し、暑すぎたり、寒すぎる時期は休眠してしまいます。

代表種は以下の通り。

春秋型種

春秋型種の中にはもともと夏型種に含まれていたものもありますが、昨今の真夏の異常な高温に耐えられず、このグループに分類されるようになった種類もあります。

この3つタイプによって性質や季節による育て方が異なるので、育ててみたい品種や現在育てている多肉植物がどのタイプに属するかを確認しておかれるとよいでしょう。

補足になりますが、品種から生育タイプを調べたい場合は『多肉植物の種類~彩り豊かな人気種121選とオシャレな飾り方~』が便利ですので、ぜひ活用してみてください。

3.【タイプ別】多肉植物の育て方4つのポイント

前項でもご紹介した通り、多肉植物は夏型種と冬型種、春秋型種で育て方が異なります。ここではそれぞれの育て方を4つのポイントに絞って紹介していきます。

3-1.夏型種の育て方

夏型種は春から秋にかけて生長し、夏の暑さに強く、冬に休眠します。
その生長サイクルを頭に入れておくことが重要になりますので、イメージしやすいように図で示してみます。

夏型サイクル

この生長サイクルを覚えておけば育てるのはそう難しくありません。

それらを踏まえた上で以下の4つのポイントを押さえれば「夏型種」は元気に育ちます。

①日当たりがよく、雨が当たらない風通しの良い場所に置く
②夏の直射日光は避ける
③水やりは生長期にたっぷり与え、休眠期には控える。
④冬は室内の日当たりの良い場所で管理する

3-1-1.日当たりが良く風通しのよい場所に置く

春から秋にかけて、日がよく当たる、風通しの良い場所に置いてください。

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屋内でも室外でも構いません。

室内であれば窓を開けて、風通しの良い部屋に置いてください。風通しの悪い閉め切った部屋に置くと、蒸れて枯れることがあります。

また、屋外に置くときは必ず雨の当たらない軒下に置くこと。

多肉植物は水を保つのは得意ですが、水を切るのは苦手。

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雨に当たると蒸れて腐ったり、雨の後に直射日光が当たるとしずくを通して(レンズ効果)で葉が焼けたりします。

3-1-2.夏の直射日光は避ける

真夏はレースのカーテン越しのような明るい日陰で育ててください。

日光が大好きな多肉植物でも真夏の強烈な光線だけは苦手。蒸れの原因になるほか、葉焼けをおこしたり、ひどいときには葉が溶けてしまうこともあります。

3-1-3.水やりは生長期にたっぷり与え、休眠期には控える

夏型種の生長期である4月から10月までは土が乾いたら水をたっぷり与え、休眠期に入る12月から2月は水やりを控えること。

乾燥にはきわめて強い特徴がありますが、生長期にはたくさんの水分を必要とします。

特に夏型種は生長期の春から秋にかけては、土が乾いたら、鉢底から流れるぐらいたっぷり水を与えてください。

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鉢全体に水が行き渡り、鉢土の空気も入れ替えができて、根腐れを起こしにくくなります。

ただし、土が湿っているときは水を与えないように。水を与える時と与えない時でメリハリをつけること。

また、夏型種は冬になると休眠します。休眠中の水やりは根腐れの原因になるため極力控えてください。
特に12月から2月までは水を与える頻度を1ヶ月に一度程度にするか、水を切ってしまっても構いません。

3-1-4.冬は室内の日当たりの良い場所におく

11月下旬ごろから室内に取り込み、日がよく当たる窓際などに置くこと。

夏型種は冬でも屋外で越冬できる種もありますが、安全の為、室内に取り込んだ方が良いでしょう。
休眠中は日の良く当たる場所に置いて管理してください。

3-2.冬型種の育て方

秋から春にかけて生長し、夏に休眠するタイプで、下図のような生長サイクルを持っています。

冬型サイクル

このタイプの育て方のポイントは以下の4つ。

①風通しがよく、雨の当たらない明るい日陰に置く
②盛夏は扇風機などで鉢の温度を下げる
③水やりは生長期にたっぷり与え、休眠期には控える
④冬は室内の日当たりの良い場所で管理する

3-2-1.風通しがよく、雨の当たらない明るい日陰に置く

冬型種は夏型種に比べ、暑さと直射日光に弱い特徴があるため、通年遮光をした明るい日陰で育ててください。

また、夏型種と同じく雨は蒸れの原因になり、直射日光は葉焼けを引き起こすので避けること。

3-2-3.盛夏は扇風機などで鉢の温度を下げる

真夏は扇風機で風を送って植物の体温と鉢を冷やしたり、除湿の効いた部屋に移すなどの工夫で少しでも暑さから避難させること。

冬型種は元々高山地帯に自生しているため日本の酷暑が一番苦手。そのため夏越しも一苦労。植物と鉢の温度を下げて夏を乗り切ってください。

3-2-4.水やりは生長期にたっぷり与え、休眠期には控える

冬型種の生長期である9月から翌年の5月ごろまでは、土が乾いたら水をたっぷり与え、休眠期に入る6月から真夏の8月までは水やりを控えること。

夏型種とは生長期と休眠期がほぼ逆なので注意が必要です。

休眠中の水やりは体力の消耗を防ぐのが目的なので、水やりで育てようとせず、乾いた土を湿らせる程度にとどめてください。夏時期の水の与えすぎは根腐れにつながります。

3-2-5.冬は室内の日当たりの良い場所で管理する

11月下旬ごろから室内に取り込み、日がよく当たる窓際などに置いてください。

冬型種はそれほど寒さに強いわけではないので、室内で越冬させてください。尚、秋ごろから生長期に入るため日光によく当ててください。冬だけは直射日光に当てても平気です。

3-3.春秋型種の育て方

過ごしやすい春と秋に生長し、真夏と真冬に休眠するタイプで、下図のような生長サイクルを持っています。

春秋型サイクル

このタイプの育て方のポイントは以下の4つ。

①春・秋は日当たりがよく、雨が当たらない風通しの良い場所に置く
②夏の直射日光は避ける
③水やりは生長期にたっぷり与え、休眠期には控える。
④冬は室内の日当たりの良い場所で管理する

3-3-1.春・秋は日当たりがよく、雨が当たらない風通しのよい場所に置く

生長期にあたる春4月~6月と、秋9月~11月にかけては、日当たりがよく、風通しの良い場所に置いてください。

屋内でも室外でも構いません。

室内であれば窓を開けて、風通しの良い部屋に置いてください。風通しの悪い閉め切った部屋に置くと、蒸れて枯れることがあります。

また、屋外に置くときは必ず雨の当たらない軒下に置くこと。

3-3-2.夏の直射日光は避ける

夏7月から9月はレースのカーテン越しのような明るい日陰で育ててください。

夏に休眠期に入る春秋型種は、夏型種に比べると直射日光に弱く、傷みやすい特徴があります。

夏はできるだけ遮光してください。

3-3-3.水やりは生長期にたっぷり与え、休眠期には控える

春秋型種の生長期である春4月~6月と、秋9月~11月にかけては、土が乾いたら水をたっぷり与え、休眠期に入る7月から9月と11月下旬~2月は水やりを控えること。

生長期の春と秋は土が乾いたら、鉢底から流れるぐらいたっぷり水を与えてください。鉢全体に水が行き渡り、鉢土の空気も入れ替えができて、根腐れを起こしにくくなります。

ただし、土が湿っているときは水を与えないように。水を与える時と与えない時でメリハリをつけること。

また、夏と冬の休眠中は体力の消耗を防ぐのが目的なので、乾いた土を湿らせる程度にとどめること。この時期の水の与えすぎは根腐れにつながります。

3-3-4.冬は室内の日当たりの良い場所におく

11月下旬ごろから室内に取り込み、日がよく当たる窓際などに置くこと。
風通しを心掛けて、エアコンの風や加湿器が直接当たらない場所に置いてください。

タイプ別の育て方は以上です。ややこしいですが、多肉植物を購入後はどのタイプに分類されるかをチェックしておいてください。

続いて、なにかと面倒な植え替えについて紹介します。

4.多肉植物の植え替え方法

ここからは、すでに多肉植物を育てている中級者向けに、植え替えのポイントと手順について紹介していきます。

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多肉植物を健全に育てるためには、定期的な植え替えが必須になります。
でも植え替えと聞くとなんだかうんざりする人も多いでしょう。そこで、ポイントを絞って紹介します。

4-1.植え替えのタイミングと見極め方

まず植え替えが必要かどうかを知るために、以下の状態になっているかをチェックしてみてください。

☐鉢底から根が出てきた
☐鉢いっぱいに生育している
☐下葉が落ちて、その茎から根が出てきた
☐蒸れてないのに外側の葉が数枚枯れてきた
☐一年以上植え替えを行っていない
☐異なった性質の寄せ植え(観賞用に作られた寄せ植え)

ひとつでもチェックが付いたら植え替えのタイミングです。

多肉植物を鉢植えで長く育てていると、鉢土の団粒構造が崩れ、水はけが悪くなり、根腐れを起こしやすくなります。また土の中の栄養素が減ってしまい、生育も悪くなってしまいます。そのため多肉植物は定期的な植え替えをする必要があります。

特に多肉植物は、植え替えをすることで順調に育っていく植物ですので、できれば毎年一回は植え替えを行いましょう。

4-2.植え替え時におさえておきたい3つのポイント

植え替えは以下の3つのポイントをおさえれば、失敗することなく元気に育っていきます。

①植え替えの時期は生長期に入る前
②植え替え前は水を控え乾かし気味にする
③多肉植物に適した用土を使う

4-2-1.植え替えの適期は生長期に入る前

多肉植物の植え替えは生長期に入り始めたころに植え替えることで、より元気に育つことができます。

夏型種の適期は春、3~6月。

冬型種の適期は秋、8~11月。

春秋型の適期は春、3月~4月。

休眠中は植え替えをすると、枯れることがあるため避けたほうが無難です。

4-2-2.植え替え前は水を控え、乾かし気味にする

植え替え前は水を控えておいて、根を乾かして抜くと、根を傷めません。

4-2-3.多肉植物に適した用土を使う

多肉植物の植え替えで使う土は、市販の「多肉植物専用の土」を使います。

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観葉植物の土は保水性が高く根腐れの原因になるので使わないように。

また、混合した土を作れば、種類ごとに最適な土を作ることもできますが、その手順についてはここでは割愛します。

4-3.植え替えの手順

事前に「鉢」、「多肉植物の土」、「剪定用ハサミ」、「鉢底ネット」、「底石(軽石)」を用意し、以下の手順に従って作業を進めてください。

①鉢を軽くたたきながら根が崩れないようにそっと鉢から根を取り出す。

②根回りの古い土をやさしく落しながら、黒ずんだ古い根を、消毒したハサミでカット

ポイント:ハサミを消毒することで、根から病気が入るのを防ぎます。

③用意した鉢に鉢底ネットを敷き、軽石を敷きます。

④多肉植物の土を鉢の高さの三分目程度入れます。

⑤鉢に根を植え付け、根回りのスペースに多肉植物の用土を詰め込みます。
ポイント:根回りに用土を詰め込む際は、根が傷むので、力をこめすぎないよう注意

⑥土が乾いていたら軽く水を通し、湿らせながら株を固定します。

⑦植え替え直後は、明るい日陰で土が乾くまで水を与えないように

⑧1週間後、株の状態が落ち着いてくるので、徐々に土が乾いたら水やりを行います。

以上が植え替えの手順です。

多肉植物の植え替えについては『多肉植物の植え替え~【生育タイプ別】元気に育つ3つのポイント~』に写真付きで説明をしていますので、ここでは分かりづらいと感じた方は、そちらをご参照ください。

5.多肉植物を増やす3つの方法

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続いて多肉植物の増やし方の方法と手順を紹介します。

以下の3つの方法で手軽に数を増やすことができるので、試してみてください。

・さし木
・葉さし
・株分け

5-1.さし木の手順

茎をカットして土にさすことで、多肉植物を増やすことができます。

手順は以下の通り

①枝を茎の根元からハサミでカットする。

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②切り取った枝の葉を下から2/3程度むしる。

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③一週間ほど明るい日陰で切り口を乾燥させ、2週間たつと発根します。

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④事前に多肉植物の土を入れた鉢を用意し、適当な深さに挿して完成。

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その後明るい日陰で管理し、1週間後元の管理に戻してください。

尚、切った株からも新芽が出てきます。

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幹がひょろひょろになって形が崩れてきたときも、この方法で元の立派な姿に戻すことができます。

さし木は茎が立ち上がる木立性(こだちせい)のセダム、アエオニウム、クラッスラなどの種類が適しています。一度試してみてはいかがでしょうか。

5-2.葉さしの手順

葉さしの適期は春か秋。
傷口から病気の入りやすい夏と、生育の遅い冬を避けます。

手順は以下の通り。

①葉の付け根からもぎ取るように外し、一週間ほど明るい日陰で切り口を乾燥させる。

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②鉢に清潔な砂や、細かい赤玉土を敷いて、その上に並べる。

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③直射日光が当たらない、明るい日陰で管理する。

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⑤半月から一か月ほどで、発根し新芽が展開しだす。

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⑥その後、土に軽く植え付けて完成です。

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この葉さしにはエケベリア、ハオルチア、ガステリア、パキフィツムなどが適しています。

5-3.株分けの手順

鉢の中で株がいっぱいに増えてきたら、「株分け」をして増やすことができます。

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手順は以下の通り

①鉢から根をゆっくり取り出す20

②土を軽くほぐして、株を外す。
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手で軽く引っ張ると簡単に外れます。

③植え替えと同じ要領で鉢に植え込む。

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株分けは子株を出しやすいアロエ、アガベ、エケベリア、センぺルビブム、セダム、ハオルチアなどが適しています。

以上、3つの方法でお気に入りの鉢をいくらでも増やすことができますので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

6.病害虫への対処法

続いて病害虫のトラブルについての対処法を紹介します。

日頃の手入れを行っているのに、どこか調子がおかしいとき、病害虫の可能性を疑ってみましょう。
多肉植物に発生しやすい病害虫は以下の7つ

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それぞれ対処法を見ていきましょう。

6-1.カイガラムシへの対処法

幹や葉につくカイガラのような外殻に覆われた虫。

6-1-1.対処法

歯ブラシなどで除去するか、薬剤散布で対処します。

詳しくは『観葉植物に発生する虫トップ10を一瞬で全滅させる方法』を参照ください。

6-2.コナカイガラムシへの対処法

白ワタ状の姿をしたカイガラムシの仲間。

6-2-1.対処法

薬剤散布か、水で吹き飛ばすなどの処置で対処します。

詳しくは『観葉植物に発生する虫トップ10を一瞬で全滅させる方法』を参照ください。

粗い用土で植え込んだ場合は根につく場合もあるため、植え替え時にチェックし、見つけたら除去しましょう。

6-3.アブラムシ

体長1~2㎜程度で葉の裏側などによくつきます。

6-3-1.対処法

歯ブラシや刷毛で除去するか薬剤散布で対処します。

詳しくは『観葉植物に発生する虫トップ10を一瞬で全滅させる方法』を参照ください。

6-4.ネジラミ

直径1~2㎜ほどのアリの卵のような虫。

6-4-1.対処法

根に発生するため、植え替え時にチェックし、虫がついていたら歯ブラシや、刷毛で取り除くか、水でよく洗って植え替えると効果があります。

水やりの際に薬品を混ぜて与える方法もあります。

6-5.ネマトーダ

根に寄生し、こぶをつくり、新根の発生を止めてしまいます。

6-5-1.対処法

植え替え時に、こぶの付いた根をすべて切り取り、新しい用土で植え直します。

6-6.根腐れ病

土がじめじめ湿った状態が続いたり、根が詰まった状態が続くと発生します。

6-6-1.対処法

根を鉢から出し、黒ずんだ根をカットし、根を乾かしてから植え替えます。

日当たりが良く、風通しのよい場所に置いて、早めに鉢土を乾燥させることで、症状の悪化を防ぐこともできます。

6-7.黒点病へ

葉に黒点が現れる、カビ(糸状菌)による伝染病。

梅雨のじめじめした時期に発生する、一度発病すると、徐々に株が衰弱して枯れていきます。
蒸れや日照不足などが原因といわれています。

6-7-1.対処法

一度発生すると薬剤以外では治せません。ほかの多肉植物への伝染を防ぐため土ごと廃棄した方が良いでしょう。

薬剤散布をする場合はトップジンM水和剤、マネージ乳剤、ストロビードライフロアブルなどが効果的です。

7.よくある3つのトラブルと対処法

最後に多肉植物を育てているときに起こりがちなトラブルと、その対処法について紹介します。

7-1.形が崩れてきた。

日照不足で茎がひょろひょろに伸びたり、形が崩れてくることがあります。
思い切って伸びた部分をカットすることで、新しい芽を出すことができます。
これを「切り戻し」と言います。

カットした後は日当たりの良い場所で日光浴をさせながら育ててください。

尚、季節とタイプによっては日当たりの良い場所で「葉焼け」をおこすことがありますので、『3.【タイプ別】多肉植物の育て方』を再度確認しておくことをおすすめします。

7-2.日当たりの良い場所に置いていたら、葉がブヨブヨになってきた。

強い日射しで「葉焼け」をおこしています。人間のやけどのようなもので、元には戻らないため、そのまま生長させて新しい葉が出るのを待ちましょう。

7-3.毎日水をやっているのに、元気がなくなってきた。

根腐れの可能性があります。多肉植物は乾燥に強いため、土が完全に乾くまでは水やりは必要ありません。休眠期に入っている場合、根腐れにつながるため水やりを控えてください。

タイプによって水やりのタイミングが変わってきますので、『3.【タイプ別】多肉植物の育て方』を確認しておかれるといいでしょう。

8.まとめ

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いかがでしたでしょうか。

ここまで多肉植物の育て方を中心に様々なトラブルの対処法を紹介してきました。

多肉植物は種類が桁外れに多いため、ピンポイントに育て方を伝えにくいのですが、ここで紹介したタイプを見極めることで、ある程度健全に育てていくことができます。

購入を検討している方や、すでに購入して育てている方も、必ずどのタイプの多肉植物なのかを確認しておいてください。

この記事を読んだ多くの方に、多肉植物を育てる楽しみを知ってもらえれば幸いです。

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  1. ひでじ より:

    オベサや、蛾眉山とかの子株はドーしたらいーですか??

    1. 石橋瞬 より:

      ひでじ様
      メッセージありがとうございます。
      オベサや蛾眉山の子株は、1・子株を取り外し株を増やす。 2・群生させる。 という2つの方法がございます。
      1・子株を取り外す。
      子株を取り外すすタイミングとしましては、子株が、親株の半分ほどのサイズに生長してからが良いでしょう。あまり小さいうちに外してしうと、枯れてしまったり、著しく生長が遅くなったりと、子株を枯らしてしまうリスクが格段に高くなってしまいますので注意が必要です。外し方は、親株をしっかり手で抑え、子株を上から下へ(根の方向)もぎ取るように外します。そこから乾燥させ、新たに用意した鉢の上へ置き、発根を待ちましょう。

      2・群生させる。
      こちらは、特に何もすることなく子株をそのままにしておき、群生させるといったやり方です。
      年月はかかりますが群生した株は、魅惑的で、大変おすすめです。
      何より枯らしてしまうリスクも少ないですし、誰にでも気軽に楽しめる手法なのではないでしょうか。

  2. はなた より:

    ハオルシアの一枚のはにあながあいてしまったんですけどだいじょうぶですか?

    1. 石橋瞬 より:

      はなた 様
      メッセージありがとうございます。

      ハオルシアに穴があいてしまったのですね。
      現在どのくらいの葉がついているかや、どういった経緯により葉に穴が開いてしまったかが分かりかねますが、とりあえず様子を見て新しい葉の展開を待ちましょう。
      仮に穴が開いた部分から、枯れや何らかの以上がでてきた場合はその葉をカットするなどの処置が必要になってくるかと思います。

      ハオリシアの葉の穴に異常も無く、これからも活き活きと元気に成長してくれることを心よりお祈りいたしております。

  3. さとる より:

    代表種一覧の画像のセンペルビブムは何という品種なのですか?
    色が凄く好みだったので欲しくなり調べてみたのですが分かりませんでした

  4. さとる より:

    代表種一覧の画像のセンペルビブムは何という品種なのですか?
    色が凄く好みだったので欲しくなり調べてみたのですが分かりませんでした

    1. 石橋瞬 より:

      さとる様
      メッセージありがとうございます。

      センペルビブムの画像の件なのですが、こちらでお調べした結果、情報が残っておらず品種の特定ができませんでした。

      さとる様のお力になることができず大変申し訳ございません。
      ご存知かもしれませんが、センペルビブムは秋頃気温が低くなってくると画像のように美しく紅葉する品種が多くあり、とても美しい植物です。
      まだお持ちでなければ、是非とも育成にチャレンジされてみて下さい。

  5. ひとみ より:

    レディの葉の一部が茶色く枯れてきてます。鉢が小さいのでしょうか?植え替え時期は春頃と書いてあったのですが、このまま植え替え時期まで待った方がいいですか?よろしくお願いします。

    1. 石橋瞬 より:

      ひとみ様
      メッセージありがとうございます。
      レディーとは、レディーハート(ハートカズラ)の認識でよろしいですか?
      実物を見ることができない点と、現在の管理の状況(置き場所や水遣り間隔等)が分かりかねる為、的確なアドバイスとまではいきませんがご了承下さい。

      一部分が枯れるということは、以下の3点が考えられます。
      1.水のあげすぎによる物(根の痛み)
      2.日照不足によるもの
      3.配置場所(暑さによる蒸れや風通しの悪さ)

      どれか1つでも当てはまる点はございますか?
      一度、記事をもとに水遣り周期や置き場所について見直してみて下さい。

      また今後の対策として、枯れてしまった部分が元気になることは無いので、元気な部分の成長や新芽が出ることへ目線を向け育成されると良いかと思います。
      ポイントは、たった3点です。

      1.枯れた部分や痛んでいる葉はハサミでカットしましょう。(※白い樹液には十分注意し、手についた場合はすぐに石鹸等で洗い流して下さい)
      2.配置場所を直射日光の当たらないレースのカーテン越しのような優しい光が当たり風通しの良い屋外へ出してあげると良いでしょう。
      3.毎日様子を観察しましょう。表土が乾いたことを確認し、鉢底から溢れ出るまでたっぷりの水を与えましょう。

      以上の3点を、是非とも実践されてみて下さい。

      ひとみ様のレディーハートが、今後活き活きと元気に成長してくれることを心よりお祈り致しております。

  6. ひとみ より:

    「レディーハート」ではなく「ハオルチア レディ」です。「レディ」だけで沢山の種類があると知らなかったものですから、せっかくコメントを頂いたのにすみません。

    ハオルチア レディの葉の一部が枯れてきてます。
    配置場所はすりガラスの窓越し部屋側に置いてます。窓はあまり開けません。なので風通しが少ない部屋で温室のような状態です。
    水は表面が乾いたらあげるようにはしてます。
    風通しの良い日陰がないので置き場所に困ります。ベランダは日陰が無いので置けません。どうしても家の中になってしまいます。
    枯れた部分はカットした方がいいですか?

    よろしくお願いします。

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