
美しく繊細な樹姿が魅力的で、観葉植物の中でも不動の人気を誇るドラセナ。ただ、その種類については案外知られていないものです。
そのため「初心者におすすめなドラセナを知りたい」、「育てているドラセナの名前がわからない」、「お洒落でかっこいいドラセナを知りたい」という悩みを持っている方も多いかもしれませんね。
そこで、ここではドラセナの種類について初心者におすすめな品種3選から美しい品種7選、おしゃれでかっこいい品種5選など合計20種のドラセナを紹介します。
また、部屋ごとにドラセナをおしゃれに飾るポイントも紹介します。
この記事を読むと目的に合ったドラセナと飾り方がわかります。きっとお部屋のインテリアもグッとお洒落に変わることでしょう。
目次
関連記事『ドラセナをイキイキ育てる3つの方法と傷んだ場合の3つの復活方法』
1.人気抜群!美しく魅力的なドラセナ20選
ここでは厳選したドラセナの種類を以下の5つの項目に分けて紹介しますので、目的に合ったドラセナを探してみてください。
1-1.人気抜群!ドラセナ美麗種7選
1-2.初心者におすすめ!育てやすいドラセナ3選
1-3.インテリア性抜群!お洒落で格好いいドラセナ6選
1-4.風水効果バツグン!幸運を呼び込むドラセナ3選
1-5.【番外編】風変わりなドラセナ2選
1-1.人気抜群!ドラセナ美麗種7選
1-1-1. コンシンネ “ホワトホリー”(Dracaena marginata cv.“White Holli”)
コンシンネの改良品種で白の斑が入った葉は涼しげで優しい印象を与えます。明るい場所が大好きで、日当たりの良い場所に置くと葉の発色がよくなります。乾燥に強く、寒さは苦手。矮性種なのでオリジナルのコンシンネよりは若干弱い性質です。「ホワイボリー」と呼ばれることもあります。
1-1-2.コンシンネ “トリカラー” (Dracaena marginata cv.“Tricolor”)
コンシンネの改良品種。写真を見てもお分かりの通り、コンシンネの緑と赤の色合いに対し、黄色の斑が入り、三色からなることから“トリコロール”と言う名前がつけられました。ドラセナの中でもこの美麗さは指折りです。
1-1-3.コンシンネ “レインボー”(Dracaena marginata cv.“Rainbow”)
トリカラーの改良品種で、全体が鮮烈な赤味を帯びて虹のように見える事からこの名前がつきました。見るからにインパクトのある赤味が強い配色で、他の植物とは違ったアクセントをつける事が出来そうですね。
1-1-4.レモンライム (Dracaena deremensis cv.“Lemonlime”)
ワーネッキーの枝変わり種。アオワーネッキーとは対照的に、鮮やかな明るいレモンライム色の葉が鮮やか。一鉢あるだけでお部屋が一気に明るくなります。耐陰性に非常に優れているので、室内であれば場所を選びません。美しさと育てやすさが両立した品種でもあります。
1-1-5.ハワイアンサンシャイン(Dracaena deremensis “Hawaiian Sunshine”)
ダークグリーンに黄色のストライプが美しい品種。マッサンゲアナにも似ていますが、こちらは少し手に入りにくい品種になります。
1-1-6.レフレクサ “ソング オブ インディア”(Dracaena reflexa “Song of India”)
レフレクサの突然変異によって生れたソングオブインディア。白や黄色の斑が外側に入るのが特徴で美しい。大きいものになると写真のようなワイルドな景観になったりもします。明るすぎない黄色とグリーンの葉が、爽やかで上品な雰囲気を漂わせます。
1-1-7.レフレクサ “ソング オブ スリランカ(Dracaena reflexa“Song of Sri Lanka”)
ソングオブインディアにそっくりな品種。鮮やかな黄色と緑色が美しい新芽から、なんと葉が古くなるにつれて緑色に変わっていくという、面白い特徴を持っています。生産が少ないため手に入りにくい品種です。
1-2.初心者におすすめ!育てやすいドラセナ3選
1-2-1.ワーネッキー(Dracaena deremensis cv.“Warneckii”)
多数の園芸品種が生まれた基本種ワーネッキ。爽やかなグリーンの葉に白のストライプが美しい。上品な雰囲気を持ち、お部屋を優しい印象にしてくれます。以前はよく出回っていて、レンタルグリーンではおなじみの品種でしたが、近ごろあまり見かけなくなりました。
1-2-2.アオワーネッキー(Dracaena deremensis cv.“Virens”)
ワーネッキーの枝変わりの品種。葉はダークグリーンで艶があり、ワーネッキーよりもシックで落ち着いた雰囲気を漂わせます。正式名称は“ヴィレンス”言いますが、日本ではアオワーネッキーの名で多く流通しています。耐陰性に非常に優れるため、室内であれば場所を選びません。寒さには弱いので、10℃以下に気温が下がる季節になったら、温かい部屋へ移動してください。
1-2-3.ドラセナ コンパクタ(Dracaena deremensis “Virens Compacta”)
光沢のある濃いグリーンの葉が特徴の観葉植物。ドラセナの中でも特に生長が遅く、枝が暴れたりしないため、鑑賞期間が長く、コンパクトに飾れるのが魅力。耐陰性にも優れるため、丈夫で育てやすい。乾燥した室内では毎日霧吹きをすると、葉のつやを保て、病虫害の予防にもなります。
1-3.インテリア性抜群!お洒落で格好いいドラセナ6選
1-3-1.ゴールドコースト (Dracaena fragrans“gold coast”)
波打つ葉に緑と黄色に葉がとても涼しげな印象を与えるゴールドコースト。比較的流通量の少ない新しい品種になります。大きなサイズであってもスレンダーなその立姿は、とてもすっきりしていて爽やかです。
1-3-2.リッキー(Dracaena deremensis “rickii”)
細長く肉厚な葉が特徴的なリッキー。今までのドラセナとは雰囲気が大きく異なり、落ち着いた雰囲気を持ち合わせています。こちらも少し手に入りにくい品種になります。下の写真・左のように、黄緑色のストライプが入る“斑入り”もあり人気がある品種です。
耐陰性もある程度ありますが、日当たりの悪い場所に置いておくと葉の発色が悪くなり、残念な姿になってしまうので、明るい日陰に置いてください。
1-3-3.レフレクサ(Dracaena reflexa)
薄くて細長く、鮮やかなグリーンが大変美しいレフレクサ。その容姿は和洋の雰囲気にどちらでも合わせやすく、どんな部屋にも馴染みやすい特徴を持っています。
1-3-4.レフレクサ “ソング オブ ジャマイカ”(Dracaena reflexa“Song of Jamaica ”)
レフレクサの突然変異によるソングオブジャマイカ。深い緑と黄緑色の葉が、お部屋をシックな雰囲気にしてくれます。“ソング オブ バンコク”と呼ばれる事もあります。
1-3-5.カンボジア―ナ(Dracaena cambodiana)
カールした細長い葉が実に優雅なドラセナ。育てやすいこともあり、人気が高い品種です。
日当たりが良く、風通しのよい場所を好みます。室内で育てる場合は、窓辺などのできるだけ明るい場所がベスト。耐陰性もありますが日照不足になると葉の色が悪くなります。春と秋はときおりベランダなどに出し、日に当ててやるといいでしょう。ただし、真夏の直射日光は葉焼けを起こしてしまいますので避けること。
1-3-6.ドラコ(Dracaena draco)
先ほどの「カンボジアーナ」に比べ葉が肉厚で短いのが特徴のドラコ。下の写真・右のように幹を切ると赤い樹液が出ることから“竜血樹(blood tree)とも呼ばれています。原産地はカナリー諸島で、今や絶滅の危機に瀕しているかなりの希少品種です。
1-4.風水効果バツグン!幸運を呼び込むドラセナ3選
1-4-1.マッサンゲアナ(Dracaena fragrans cv.“Massangeana”)
開店祝いの観葉植物として最もポピュラーな「マッサンゲアナ」。ハワイではこの木を家の前に置くと、幸せが訪れると言われていることから「幸福の木」と呼ばれるようになりました。鮮やかな斑入り葉と育てやすさでインテリアグリーンの定番となっています。贈り物での出番も多い爽やかなドラセナです。
1-4-2.コンシンネ (Dracaena marginata = D.concinna)
上に向かって伸びる、とがった葉の形の植物はひらめき作用を後押しし、仕事運を向上させるといわれています。ここで紹介するコンシンネに限った話ではありませんが、代表としてこちらの項目に掲載します。
このコンシンネは柔らかく、細い剣のような葉の淵に鮮やかな赤色が入り、スタイリッシュなインテリアプランツとしても十分鑑賞価値があります。「コンシンネ」は「マルギナータ」という名前が正式名称とされていますが、実際は異なる植物いう説もあるようです。
1-4-3.サンデリアナ(Dracaena sanderiana)
「ミリオンバンブー」や「マンネンダケ」とも呼ばれ、葉色が緑に白や緑に黄色・緑色と種類が豊富なドラセナです。開運、金運アップに良いと言われ、開運竹、幸福竹とも呼ばれます。耐陰性もありますが、明るい日陰で管理するのがベストです。
1-5.【番外編】風変わりなドラセナ2選
1-5-1.サルクローサ(Dracaena surculosa)
ドラセナには珍しく丸みを帯びたドット柄の葉がとても印象的なサルクローサ。別名“ゴッドセフィアナ”とも呼ばれ、寄せ植えのグランドカバーなどに使用されます。寒さに弱く、冬は葉を落とすため、温かい場所での管理が必須のドラセナです。
1-5-2.サリオイデス(Dracaena thalioides)
以前はよく市場にも出ていましたが、最近はとんと見かけなくなり、入手困難な品種になってきたサリオイデス。波打つような模様が入り、大きくて透き通るような緑の葉が美しく優雅な雰囲気を演出してくれます。成長すると1枚の葉が30㎝程になります。
ドラセナの育て方については『ドラセナをイキイキ育てる3つの方法と傷んだ場合の3つの復活方法』に詳しく掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
2.迫力!ドラセナの自生地での姿とその特徴
上の写真は“ドラコ”の原産地での様子です。もともとドラセナとは、キジカクシ(リュウケツジュ)科ドラセナ属で、葉形は長い線状のものから楕円形の物まであり、色鮮やかなものが多く人気の高い観葉植物です。
また、ドラセナは約40品種以上あると言われ、葉に赤や白・黄色と言った模様、「斑入り」の物も多いのも特徴と言えるでしょう。
ドラセナは「枝変わり」と言い突然変異する事が大変多く、それにより園芸品種が多いのも特徴の一つです。
原産地は下図のように、主にアジア・アフリカの熱帯地域で、アメリカに1種のみ存在します。
ハワイではもともと「家の前にドラセナを置くと良いことがある」何て言う素敵な言い伝えがあり、そこから「幸福の木」であったり、「真実の木」などと言った素敵な呼び名が生まれたとされており、ドラセナは昔から皆に愛されている観葉植物であることがうかがい知れますね。
3.感性を刺激する。お洒落なドラセナの飾り方6つのポイント
ドラセナは種類にもよりますが、他の観葉植物には無いような美しい色合いや雰囲気を持っており、ドラセナを部屋に飾るだけで、洗練された空間に変わります。
ここでは室内の6つエリアに絞って、飾り方やポイントを紹介します。ぜひお部屋のレイアウトの参考にしてみて下さい。
3-1.エントランス編
エントランスにドラセナを置くことにより、無機質になりがちなその空間に、華やかさが生まれます。条件的に、日光の入る明るい玄関にはなりますが、ご家族が帰宅した時、来客があった時なども玄関スペースにグリーンがあることにより、癒しの空間へと変わります。
3-2.リビングルーム編
家の中で最もくつろげる場所。ここでは卓上やソファーの横にドラセナを配置することで視覚的にも心身共にリラックス効果を得ることができます。またドラセナのスタイリシュな樹形と、艶やかな葉色は、リビングを洗練された品の良い空間へと変えてくれるでしょう。
ポイントとして、上の写真のように鉢を茶色や黒系などのダークトーンにすることで、シックでモダンな印象へ、下の写真の様に明るくすることで、さらにポップな印象へと変わります。お部屋のスタイルに合った鉢カバー選びも楽しいのでぜひトライしてみてください。
3-3.ダイニングルーム編
清潔感を大切にしたいダイニングルームにもドラセナは良く似合います。ドラセナ特有の繊細さと、主張しすぎることのない美しいシルエットが、ダイニングを明るく爽やかに演出してくれるでしょう。
また、ドラセナはほかの観葉植物とも相性が良く、キッチンなど空いたスペースを見つけ飾ることで雰囲気ががらりとかわります。
3-4.オフィス、職場編
ドラセナのとがった葉の形はひらめき作用を後押しし、仕事運を向上させるといわれています。自宅のデスクやプライベートルームなどにドラセナを置いて集中力を高め、作業効率を格段にアップさせてみたいですね。
3-5.ベッドルーム編
ドラセナには高い空気清浄効果があるため、1日の疲れをリフレッシュさせるベッドルームに配置すると、一層の快眠効果が期待できる、おしゃれな快適空間を演出してくれます。
3-6.ステップ・踊り場編
ご自宅の廊下なども玄関と同じようにグリーンの無い殺風景になってしまいがちな場所でもあります。ドラセナは細見なシルエットのでもスッキリとした存在感を漂わせる種が多く。歩行の妨げにならない場所へ配置するだけで、温もりのある空間へとかわります。
4.まとめ
ここまで美しいドラセナの種類と、お洒落な飾り方のポイントについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
美しく繊細な姿でさわやかにお部屋を彩ってくれるドラセナ。どの品種も育てやすいため、ぜひ身近に置いてお洒落な癒しの空間を作ってみてください。
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