
観葉植物をお部屋に飾っていると、浴室にも観葉植物を飾ってみたくなりますよね。
そんなとき「浴室でも育つ観葉植物を知りたい。」、「どんな飾り方をすればいいの。」「窓がないけれど植物は育つのかしら。」そういった悩みでお困りではありませんか?
浴室は、一般的に日当たりが悪く、湿気がこもりがちです。またお風呂を沸かしているときと、そうでないときでは温度の差が激しくなるなど、観葉植物を育てるには非常に特殊な環境でもあります。
そこで「一体どんなことに気を付けて育てたらいいんだろう。」という疑問も生まれてきますよね。
ここでは浴室という特殊な環境下でも「元気に育つ12種の観葉植物」と「育てるときに注意すべき3つのポイント」そして「浴室での飾り方」について教えます。
1.浴室に最適な観葉植物12選
浴室に適した観葉植物は高温多湿を好み日陰にも耐えられる種類が最適です。
また、窓がある浴室と窓がない浴室では明るさや日照条件が異なりますので、それぞれ状況に応じた観葉植物を紹介します。
1-1.窓がある浴室編
窓がある浴室では、光が入るので比較的簡単に育てることができます。その中でもオススメな7つを見ていきましょう。
①アスパラガス ・スプレンゲリー

耐陰性:明るい日陰、日陰
②アジアンタム
別名:カラクサホウライシバ
耐陰性:ある
耐寒性:5℃以上
繊細な葉が風にそよぐ姿が涼しげな観葉植物です。葉裏に黒や茶色の粒々ができるのですが、これは胞子が入っている胞子のうといって、病虫害ではありません。
多湿を好むため浴室にはピッタリです。鉢土が乾いたらたっぷり水を与え、春、秋、冬は霧吹きなどで葉水も与えてください。乾燥には弱いため、エアコンの近くには置かないようにないように。湿度不足で葉がチリチリになります。夏は鉢土が乾かないように毎日水を与えますが、蒸れると枯れてしまうので、葉水は控えてください。
photo by:http://floradania.dk/dk/planter
③ツデー
別名:ネフロレピス、セイヨウタマシダ
耐陰性:ある
耐寒性:5℃以上
シダの仲間で、室内であればどこでも楽しめる観葉植物です。直射日光を避けた明るい日陰で育てるのが最適ですが、日陰でも耐えるので場所を選びません。もちろん浴室でも大丈夫です。水が足りないと葉が落ちるので、水は鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えてください。
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④プテリス

別名:イノモトソウ
耐陰性:ある
耐寒性:5℃以上
プテリスは葉の色が淡い緑色からグレイがかった緑色までバリエーションが豊富なシダの仲間です。
写真はプテリス“アルボリネアタ”で比較的よく出回っている品種です。高温多湿と半日陰を好み、寒さにも強いため育てやすい品種で浴室でも管理できます。ただし乾燥に弱いため水を切らさないように注意し、霧吹きで葉水も与えてください。また水をためると枯れることがあります。受け皿にたまった水は必ず捨てるように。
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⑤ポトス・ライム
耐陰性: 普通
耐寒性 :5℃以上
ポトスは初心者にも育てやすいおすすめの観葉植物です。その中でも特に日陰に耐えたのはポトス・パーフェクトグリーンという品種でした。浴室のような日陰でも長期間育成できる数少ない品種ですので、ぜひチェックしてみてください。ただし、どれも寒さには弱いので、冬は5℃以上確保することを心掛けてください。
⑥シンゴニューム
別名:シンゴニューム
耐陰性 :ある
耐寒性 :5℃以上
葉の色に様々なバリエーリョンがある品種。繊細な姿をしていますが、浴室のような過酷な環境にも耐える非常に丈夫な観葉植物です。水が切れるとくしゃっとなります。水切れには注意して。
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⑦コウモリラン(ビカクシダ)
耐陰性 :ある
耐寒性 :5℃以上
高温多湿を好む日の当たるシダの仲間で、コウモリやトナカイの角にたとえられる一風変わった姿の観葉植物。
着生植物の一種で土に根を張らず、樹木や岩盤に根を張って育つ性質のため、板に張り付けたり、吊るしたりといろんなアレンジを楽しめるのが魅力です。
明るい場所を好みますが、光が入る浴室でも十分育ちます。水やりのときは霧吹きか、バケツに水をためて、ざぶっと付けてください。
この面白い植物「コウモリラン」については『コウモリラン~独創的なフォルムを活かした最高にかっこいい飾り方~』にお洒落な飾り方や育て方を掲載しています。興味がある方は一度覗いてみてはいかがでしょうか。
photo by:http://ayanas.jp/images/uploads/photo/p557-2.jpg
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1-2.窓がない浴室編
日光が当たらず照明だけの浴室は、耐陰性が特に強い観葉植物を選ぶ必要があります。
ただ長期間置は持ちませんので、週に3,4日はレースのカーテン越しのような明るい日陰で日光浴をさせてください。
⑧アグラオネマ
耐寒性:8℃以上
日陰といえばアグラオネマ。というぐらい日陰によく耐える品種です。寒さと直射日光が苦手ですが、室内で育てる場合はあまり気にならないはず。 一般的にそれほど大きくならないため、長期間にわたって鑑賞ができるのもポイントです。アグラオネマの中では、銀青色の斑入りの葉が美しいシルバーキングがよく市場に出回っています。こちらの写真はアグラオネマ・プシュードブクテアツムという品種です。シルバーキングより丈夫で浴室のような日陰にも長期間耐えられます。 ぜひチェックしてみてください。
⑨スパティフィラム
別名:スパシフィルム
耐寒性 :10℃以上
光沢のある葉と白い花が特徴で、明るい日陰で育てると年中可愛らしい花を咲かせます。花が終わったあとそのままにしておくと株が弱っていますので、花茎の付け根から早目に切り取ってください。
日陰にもよく耐えますが、花を楽しみたい場合は直射日光を避けた明るい日陰に置く方がいいでしょう。花がない状態であれば、長期間日陰にも耐えれるため、浴室にも向いています。寒さには弱いので冬場は窓から離して管理してください。
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⑩ アスプレニウム
別名:タニワタリ
耐寒性:5℃以上
葉が放射状に豪快に広がるシダの仲間です。 耐陰性が強いのが特徴で、暗い場所でも育ちます。もともと高温多湿を好むので、浴室にはピッタリな観葉植物です。ほっておいても早々枯れることがないその頑丈ぶりは多忙で世話が心配という人にもオススメです。長期間暗い場所に置いていると、葉の色が薄くなってきますので、ときどき明るい日陰で日光浴をさせて下さい。
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⑪クサソテツ
耐寒性:5℃
明るいグリーンの葉はソテツに比べて柔らかい印象。和風庭園などでもよく見かける植物です。直射日光を浴びると、葉やけを起こすので、明るい日陰か日陰で育てましょう。多湿を好む反面乾燥には非常に弱いので水を切らさないように注意して。
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⑫セネギネラ
耐寒性:0℃
ふわふわしたクッションのような柔らかい葉が特徴的。繊細なイメージですが屋内でも室内でも育てられる丈夫な性質を持っています。湿った環境を好むので浴室にも置けます。暗い場所にも耐えますが、長期間暗い場所に置いておくと葉の色が悪くなりますので、週3から4日ほど明るい日陰に置いて日光浴をさせてください。
2.浴室で観葉植物を育てる時に注意するべき3つのポイント
2-1.日光
窓のない浴室の場合は、週に3〜4日(一回4時間以上)はレースのカーテン越しのような明るい日陰で日光浴をさせること。
浴室向けの観葉植物はどれ耐陰性があり日陰でも育つのですが、あまり長期間暗い場所に置き続けると、弱ってしまいます。
2-2.風通し
日頃から窓を開けて換気をしたり、浴室の扉を開けておき風通しをよくすること。
無風状態では空気がよどみ観葉植物は健全に育つことができません。特に浴室内は湿気もこもりがちです。その状態が続くと観葉植物は蒸れから葉を落としたり、病害虫への抵抗力を失い、最終的には枯れてしまいます。
2-3.温度管理
気温が10℃を下回る季節になったら、窓から離しておくか、室内管理に切り替えること。
浴室向けの観葉植物は高温多湿を好む反面、寒さには弱いものが多いのです。窓際などは夜間に急に温度が下がる場所でもあり、油断しているといつの間にか低温障害になっていることもあります。目安として11月に入ったら室内に移動してください。
3.センス良く飾るコツ
浴室内に観葉植物を飾るときのポイントは窓際のスペースに飾るのが一番です。
窓際に飾ることで、日光浴のために移動する必要がなくなり管理がしやすくなります。
パターン①
窓際であればどんな植物でもイキイキ育ちます。好きな観葉植物をリズムよく並べてください。
写真内の観葉植物は手前からアスパラガス・スプレンゲリー、リシマキア・ヌンムラリア、アジアンタムです。
パターン②
浴槽の縁などに小さい観葉植物を置いてもかわいいですね。大きすぎると浴槽に落ちることがありますので、サイズは注意して選びましょう。
写真内の植物は右からリシマキア・ヌンムラリア、へデラへ・リックス、アスプレニウムです。
パターン③
並べるだけではなくて天井や窓の縁に“つっかえ棒”を設置し、ワイヤーを使って植物を吊り下げてみると格好よくなりますね。
写真内の植物は右からアグラオネマ、コウモリラン、ポトスです。
ごちゃごちゃ置き過ぎると格好が悪くなりますので、並べるときは窓の余白を意識してバランスよく並べるとグッド。
4.まとめ
観葉植物を育てるにあたって、浴室は特に注意が必要な場所ですが、適した種類を知り、注意すべきポイントを抑えていれば、十分に観葉植物を楽しむことができます。
この記事を参考に浴室でもたくさんの観葉植物を飾って癒されてくださいね。
とても良かったです❗
真峰 様
メッセージありがとうございます。
お褒めのお言葉を頂き、大変感謝いたします。
これからも真峰様へ喜んでいただけるような記事をリリースしていきたいと思いますので、今後とも「A Tropical Garden」を何卒宜しくお願い致します。
とても良かったです❗