
お気に入りの観葉植物は洗練された鉢に植えることで、よりおしゃれに飾ることができます。
でも、どんな鉢に入れて飾ったらよいかわからず悩まれている方も多いようで、プラスチック鉢のまま飾っていたり、バランスの悪い鉢に植えられているケースもよく見かけます。
鉢選びは決して難しいことではありません。
ここでは、観葉植物の専門家として皆さんに抑えておいてほしいポイントをお伝えします。
ポイントは以下の5つ。
1.置き場所を考える
2.鉢の素材を知っておく
3.インテリアに合った鉢を選ぶ
4.鉢のサイズを決める
5.“植木鉢”にするか“鉢カバー”にするかを決める
この5つのポイントをおさえておけば、どんな植物であってもバランスの良い洗練された鉢を選ぶことができるようになり、今よりももっとインテリアを楽しむ事ができるようになります。
ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
6.補足:鉢カバーを購入するときに注意しておきたい4つのポイント
1.置き場所を考える
鉢選びの最初のポイントは、観葉植物をどこに飾るかを決めることです。
なぜなら飾る場所によって、適した鉢の条件や材質が変わってくるからです。
どこに飾るかを大きく分けると、まず屋内か屋外で分かれます。
それぞれ適した鉢の材質と条件は異なりますので、一つずつ紹介していきます。
1-1:屋外に適した鉢の材質と条件
屋外に適した鉢の材質は、「テラコッタ製の鉢」、「陶器の鉢」、「合成樹脂素材の鉢」などです。
屋外は紫外線の影響や、急激な温度変化の影響をもろに受ける環境です。
こうした環境下において劣化しにくい材質が「テラコッタ製の鉢」、「陶器の鉢」、「※合成樹脂素材の鉢」です。
この中の「合成樹脂素材」はガラス繊維で作られたグラスファイバー、ポリプロピレン、FRP等様々な種類がありますが、おすすめはFRPとポリプロピレンです。
普段、鉢の素材について馴染みのない方は、どんな鉢か気になると思います。
下の写真を参考にしてみて下さい。
写真で見てみると、よく見かける鉢ではないでしょうか。
これらの鉢は特に紫外線や温度変化に強い材質で作られているので、安心して使用することができます。
屋外に適した鉢の条件で、もう一つ考慮しておかなければならないことがあります。
それは“強風による転倒”です。
この“強風での転倒”を防止するには、重心が下がった、安定感のある重い鉢を選ぶと良いでしょう。
例えば、厚みのある陶器、素焼きなどは重量もあり適しています。
ただし、台風の季節や、強風が吹く地域ではそれでも転倒することがあります。
その場合、焼き物の鉢は割れやすく、けがにつながるため、割れにくい素材を選ぶとよいでしょう。
例えば「ポリプロピレン製」などの「合成樹脂素材の鉢」が適しています。
元々「ポリプロピレン製の鉢」は割れにくく、軽いという特徴があり、紫外線や急激な温度変化でも劣化しにくい性質があります。
そのため、強風時期には部屋に仕舞い込むのも容易です。
しかし、強風時に毎度部屋に仕舞い込むのは面倒だと思います。そんな時は、少し大きめの鉢に植え込んで、土の重さで重量を増すようにしてください。
このように屋外でも風の強い場所と、そうでない場所がありますので、日頃の環境から、最適な鉢を選んでください。
ここで一度まとめます。
屋外に鉢を飾るときのポイント
・テラコッタ製、陶器製、合成樹脂製の鉢を選ぶ。
・風の強い場所に置くときは、厚みがあり、重量のある鉢を選ぶ
・強風時に部屋に仕舞い込みたい場合は、合成樹脂の鉢を選ぶ
1-2:屋内に適した鉢の材質と条件
続いて屋内ですが、材質はどんなものを選んでも特に問題はありません。
なぜなら屋外と異なり、紫外線の影響や、急激な温度変化がなく、雨にも当たらず、強風もないからです。
ただし、屋内のどんな場所に飾るかで、適した条件の鉢は異なってきます。
ここを抑えておくと、より生活空間を快適に活用することができます。
それぞれ紹介していきます。
1-2-1.屋内のどんな場所に飾るか
屋内に観葉植物を飾る場合は、部屋のどこに飾るのかを考えてみましょう。
①「部屋の中央」に飾る場合
部屋の中央というのは、必然的に人の通りが多くなります。 そのため植物にぶつかる可能性が最も高くなる場所です。
当たったときに鉢が転倒しないよう、重心の低い安定感のある鉢を選びましょう。
②壁際や部屋の隅に飾る場合
「壁際」や、「部屋の隅」は人の通りが少ない場所であれば、転倒の恐れも少ないといえます。どんな形状の鉢を選んでも問題ありません。
思い切って背の高いスタイリッシュな鉢を選んでみましょう。
2.鉢の素材を知っておく
“どこに飾るか”と、鉢の形状(シルエット)が決まったら、次はインテリアやエクステリアに合わせた素材を選んでみましょう。
屋外置きの場合は、前項で紹介した通り、テラコッタ、陶器、合成樹脂に限られますが、屋内の場合は、様々な素材から選ぶことができます。
その際には、まず“どんな鉢があるのか”を知っておくことが肝心です。
ここで、種類別にどんな鉢があるのかを紹介していきますので、ざっくりと頭に入れておいてください。
2-1.テラコッタ
屋外置きで最も活躍する鉢です。
テラコッタとはイタリア語で“素焼き”と言う意味があり、主にイタリアで職人により手作りで生産されており、最近ではアンティーク調やシックな雰囲気のものが人気です。
時間が経つごとに、風合いが出てくるのが特徴的です。
また下の写真のようにペンキなどで色を塗ると違った表情を出してくれます。
2-2.陶器鉢
陶器鉢は、 テラコッタとは違い、焼く際に釉薬(うわぐすり、ゆうやく)を塗る為、表面がコーティングされており、耐水性に優れます。
また、おしゃれなものが多く、色々な形や色のものがあります。
陶器鉢のバリエーションも少しだけ紹介しておきます。
2-2-1.モノトーンカラー
インテリアに置いて最も合わせやすく、無難なカラーは、ホワイトかブラックです。
どちらの色も植物との相性が良く、“合わないインテリアがない”のが特徴
2-1-2.カラフル
ピンクやブルー、イエローのようにカラフルな鉢も陶器製には多く見られます。
植物との色合わせはちょっとしたコツが必要ですが、バッチリはまれば、ひときわ見栄えがします。
2-1-3.模様入り鉢
陶器鉢の中にはこのような模様を施したタイプもあります。
モノトーンカラーに比べると、ポップな印象で、部屋がグッとにぎやかになります。
2-1-4.レトロ・アンティーク調
トーンを落としたアンティーク風や、レトロ調に仕上げた鉢も、最近では人気が高くなっています。
アンティーク家具と合わせやすいことが人気の秘密なのでしょう。
2-3.合成樹脂素材の鉢
第一項で屋外向けの鉢として紹介した合成樹脂素材の鉢です。
「グラスファイバー」、「ポリプロピレン」、「FRP」と呼ばれる素材で作られたこれらの鉢は、陶器やテラコッタに比べ、様々な形状を作ることができ、カラーリングも自由自在。
軽量で耐久性に優れており、陶器鉢より安価な場合も多く、近年急激に普及率が高まっています。
テラコッタや、陶器鉢のような仕上がりに見せることもできるため、あらゆるシーンに対応できるのが特徴です。
2-4.セメント製の鉢
セメントの粉を、麻の繊維や、樹脂などと混ぜて作られた鉢。
アンティークな風合いと、見た目ほどの重量はなく、軽量で扱いやすいのが人気。
紫外線や雨風には強いのですが、意外と衝撃には弱く、転倒で割れやすいので、屋外に飾る場合は注意が必要です。
2-5.籐の鉢
藤を編み込んで作られた鉢。
インテリアに合わせやすく、涼しげな印象を与えてくれます。
2-6.バックサックタイプ
ちょっと変わり種のバックサックタイプ。
軽量で運びやすく、ポップな印象が特徴です。破れにくい素材で作られていることが多いので、耐久性も十分にあります。
2-7.盆栽鉢
盆栽専用に作られた陶器製の鉢。
形状に特徴があり、背が低く、間口が広く作られています。和の風合いが強いので、苔をはったり、多肉植物の植え込みにもよく似合います。
2-8.その他の材質
他にも、木製や、金属性・ガラス性・石で出来ている鉢までも…いろんな素材やデザインの鉢が存在します。
また下の写真のように、壁掛け用やハンギング(吊るす)用の鉢もあります。
ここまでさまざまな種類の鉢を紹介してきましたが、「こんな鉢があるんだ!」と知っておくだけでも、選択の幅が広がり、用途に合わせて使い分けができるようになります。
ぜひ押さえておいてください。
3.インテリアに合った鉢を選ぶ
鉢の種類を押さえたら、次はインテリアに合わせた鉢を選んでみましょう。
インテリアと一言にいっても様々ですので、ここでは以下の8つのパターンに絞って紹介します。
①シンプルモダン
②シックモダン
③和モダン
④ナチュラルスタイル
⑤アンティークスタイル
⑥アメリカンスタイル
⑦アジアンリゾート
⑧北欧系
3-1.シンプルモダン
ガラスや金属などの無機質な素材を使い、機能的でシンプルなインテリアにまとめた空間をシンプルモダンと呼びます。
このようなインテリアには、ホワイトやブラックのようなモノトーンカラーの陶器鉢、金属製の鉢、メタリックカラーのシルバーの鉢などをもってくると、洗練された空間になります。
植物もシルエットにこだわって、シャープなものを選ぶとさらにかっこよくなります。
3-2.シックモダン
直訳すると「上品さが漂う現代的な空間」といったところでしょうか。
シンプルモダンと方向性は同じですが、シックモダンの方が重厚感のある色味を使うため、鉢もブラックやグレー。白よりもクリーム色を基調とした陶器や合成樹脂素材の鉢がかっこよくキマリます。
観葉植物は葉色が濃いものや、鮮やかな色の種類をもってくるとさらにバシッと決まります。
3-3.和モダン
和モダンとは近代的なイメージに和のテイストを加えたインテリアのことを指す造語です。
日本の伝統的な様式美と近代的な建築技術が共存した空間ともいえます。
和モダンに合う鉢はブラックやダークブラウン、またはレッドなどの陶器、焼き物の鉢がよく似合います。
もちろん盆栽鉢も相性抜群です。
3-4.ナチュラルスタイル
ナチュラルインテリアとは「都会的でシンプルな雰囲気がありながら、自然のぬくもりを感じさせる空間」のこと。
派手な色などはあまり使わず、「ナチュラル(自然)」を生かした温かみを感じさせる空間が特徴なので、鉢カバーも軽快な色のホワイトやアイボリー、淡いグリーンの陶器や、自然素材の藤の鉢などがよく合います。
3-5.アンティークスタイル
アンティークとは骨董品のこと。
時を感じさせるためダメージ加工を施した家具や、重厚感のある家具でまとめるとアンティーク調のインテリアになります。シックな雰囲気が人気でインテリア雑誌にも取り上げられるスタイルでもあります。
アンティーク調のインテリアによく合う鉢は、セメント製、ブリキ製、テラコッタなどです。
もともとアンティークには「製造から100年以上経た骨董品」という定義がありますが、そこはあまり気にせず雰囲気重視ということで鉢を合わせてみるとよいでしょう。
3-6.アメリカンスタイル
重厚感のあるクラシックスタイルにアメリカ風のレトロ感ある雑貨やヴィンテージものを飾って、親しみやすい雰囲気にアレンジした空間。サーファーズインテリアという言葉にも代表されます。
鉢選びは悩みがちですが、海や砂浜のイメージを持ってくるとしっくりきます。
例えばオレンジ、レッドのようなビビットなカラーのほかに、藤の鉢やホワイト系の鉢が相性がいいですね。
植物は葉の色が濃い植物を持ってくるなど、メリハリをつけてあげるとバシッと決まります。
サボテンなども相性が良くて面白いですね。
3-7.アジアンリゾート
タイやバリ島のリゾートホテルのようなエキゾチックな雰囲気が漂う空間で、バンブーや麻などの自然素材を使った家具を使い、非日常的なリラックスできる空間。
レストランやエステの内装にも特に人気のスタイルです。
最も合う鉢は藤の鉢。そのほかブラウン、アイボリーなどの陶器鉢や、素焼き鉢も相性が良いです。
逆に合成樹脂素材の鉢など、人工的なオーラが漂う鉢は、インテリアの雰囲気を崩してしまうため、あまりお勧めしません。
3-8.北欧系インテリア
全体の雰囲気はナチュラルインテリアに準じますが、こちらは北欧系の家具でまとめたインテリア。
ナチュラルインテリアに次いで人気があります。
鉢選びもナチュラルインテリアと同様の感覚で選ぶとしっくりきます。
その他、セメント製の鉢もよく似合います。
以上、8つのインテリアにおいて相性の良い鉢カバーを紹介しました。
飾りたい場所に近い雰囲気のインテリアがあれば、そのインテリアと相性の良い鉢を想像していくつか選択肢を準備しておくとよいでしょう。。
4.鉢のサイズを決める
置き場所が決まり、シルエットが決まり、インテリアに合わせた鉢の素材がある程度想像できたら、次は鉢のサイズを決めましょう。
観葉植物のサイズにピッタリなサイズの鉢を選ぶことはとても重要です。
なぜなら、観葉植物と鉢のサイズが合っていなければ、いくら素材が良くても、バランスが悪く見えてまうからです。
ここでは、観葉植物のサイズにピッタリな鉢の選び方をお伝えしていきます。
4-1.観葉植物の鉢のサイズの見分け方
観葉植物はもともと植えられているプラスチックの鉢のサイズが決まっています。
プラスチック鉢のサイズは直径と高さが同じサイズになっており、“寸”(1寸は約3㎝)で表示され、“号”と呼ばれたりします。
例えば、3寸(号)だと、直径と高さが約9㎝。10寸(号)だと直径と高さが約30㎝になります。
鉢のサイズがわからないというときは鉢の底を確認してみてください。
上の写真のように、購入した観葉植物が入っているプラスチックの鉢には、鉢底に数字が書いてあります。これは7寸(号)なので、直径と高さが21㎝ということになります。
実際に鉢を購入する場合は、中に入れる観葉植物のプラスチックの鉢のサイズより、“内寸”がひと回り大きな鉢を選びましょう。
“内寸”とは鉢の縁の内側のサイズのことです。ここがプラスチック鉢の直径より大きいことを確認しておいてください。
また下の写真のように、直径はピッタリでも鉢カバーの高さが足りないことがあります。
こうなると見た目的にもナンセンス。直径だけでなく、鉢の高さにも十分注意しましょう。
鉢のサイズをわざわざひっくり返して確認するのも面倒な時は、観葉植物の背の高さからでも大まかな鉢のサイズはわかりますので、次にその見分け方を紹介します。
4-1-1.大きいサイズ (150㎝~180㎝)
植物の背の高さが150㎝~180㎝のサイズであれば、9号・10号サイズの鉢に植えられています。
鉢を選ぶときは、内寸35㎝以上の鉢を選んでください。
4-1-2.ミドルサイズ (40㎝~120㎝)
背の高さが40㎝から120㎝の観葉植物は、通常6号~8号のプラスチック鉢に植えられています。
内寸が20㎝~28㎝の鉢を選びましょう。
4-1-3.小さいサイズ (~5号)
背が20㎝~40㎝の観葉植物は、3号~5号のプラスチック鉢か、ポット鉢に植えられています。
内寸が11㎝~18㎝の鉢を選ぶようにしましょう。
5.“植木鉢”にするか“鉢カバー”にするかを決める
ここまで紹介してきたポイントに従って、鉢の素材とデザイン、サイズを決めることができたら、ほぼ鉢選びは終わりなのですが、最後に重要な決定事項があります。
それは、“植木鉢”にするのか“鉢カバー”として扱うのかを決めること。
「植木鉢と鉢カバーって何が違うの?」と思われるかもしれませんね。
“植木鉢”とは、観葉植物の根を鉢に直接植え込む鉢のことで、“鉢カバー”とは観葉植物をプラスチックの鉢のまま投げ込んで使う鉢ということです。
どんな鉢もどちらかの用途向けに作られています。
見分け方は簡単です。下の写真をご覧ください。
鉢の底に穴が開いていれば“植木鉢”、穴が開いていなければ“鉢カバー”となります。
どちらも長所と短所があるので、まずはそれぞれの特徴をお伝えします。
5-1. 植木鉢(穴あり)タイプの特徴
穴があるタイプは、鉢の中の余分な水が溜まりっぱなしにならないため、屋外での使用に向いています。
室内に置く場合は皿を敷いておく必要がありますが、根腐れを起こしにくく、通気性に優れているため観葉植物にとってもストレスの少ない環境づくりができます。
逆に、植え替え時は手間がかかり、水を溜められないため、長期旅行の際に、水枯れを起こすという欠点もあります。
5-2. 鉢カバー(穴なし)タイプの特徴
鉢底に穴の無い、鉢カバータイプは屋内向けの鉢です。
購入してきた観葉植物をそのまま入れて使用できる為、植物が枯れてきたときも差し替えが容易です。
水やりの際に排水ができないので、根腐れを起こしやすいのですが、水やりのたびに、そこに溜まった水の量を確認する癖をつけておけば問題ありません。
また長期旅行の際に水を溜めておけば水が足りずに枯れる心配がないのも、鉢カバーの特徴です。
ただし、雨が当たる場所などに置くと、排水できず根腐れを起こしますので、くれぐれも屋外で使用しないように。
それぞれの特徴をまとめると以下のようになります。
この表を参考にライフスタイルに合わせたタイプを選んでください。
オシャレな鉢の選び方5つのポイントは以上です。
ここまで紹介したポイントをおさえておくことで、機能性とセンスの良さを両立した鉢を選ぶことができるようになっていると思います。
ただ、実際に購入することになれば、まだ注意してほしい補足事項が残っていますので、次に紹介していきます。
6.補足:鉢カバーを購入するときに注意しておきたい5つのポイント
ここでは鉢を実際に購入する際に見落としやすい注意点を4つ紹介します。
「え、まだあるのか...」と思われる方もいるかもしれませんが、鉢選びで後悔しないためにも、ぜひ最後まで読み進めていただきたいと思います。
6-1.鉢に直接植え込む場合の注意点
“5.「植木鉢」と「鉢カバー」の違い”で、穴あき、穴なしの鉢があることをお伝えしましたが、それぞれの鉢に直接植え込みをする場合は、注意するポイントが大きく異なりますので、ここで紹介しておきます。
6-1-1. 穴あきタイプの場合
まず穴あきタイプの鉢ですが、底の穴から土が流れ出ないように、鉢の内側にネットを敷く事を忘れないようにしてください。
また水やりをすると鉢底の穴から水が出てくる為、室内で使用する場合は、受け皿が必要となってきます。穴あき鉢を購入する際には、受け皿も忘れずに購入しましょう。
6-1-2.穴なしタイプの場合
穴がないタイプで植物を直接植え込む場合、水位計を使いましょう。
穴がないタイプは下から水が抜けないため、根腐れを起こさないように、日頃から底に溜まった水の量を確認する必要があります。
しかし、直接植え込んでしまうと水の量の確認ができないため、観葉植物の管理が極端に難しくなってしまいます。
そこで水の残量が分かるように、水位計を挿します。こうすることで水の量を確認することができます。
6-2.鉢カバーとして使う場合の注意点
鉢カバーとして使う場合、鉢底にマットを敷くようにしましょう。
鉢と床の間にマットを敷いておくと、キズ防止にもなり、鉢を移動する時も、少しなら引きずる事もできるので、便利です。
最近では写真・下のように、最初からマットが付いているものも多くあります。
また、ついていないものでも、「家具用インテリアフェルト」などを使用し、鉢底に張ってあげると良いでしょう。
6-3.転倒防止について
転倒しやすい形状の鉢(背の高い鉢)などは底に重しを入れると、転倒防止につながります。
屋外・屋内に関わらず背の高い植木鉢、または背の高い観葉植物を飾る場合は、強風、または人の接触によって転倒しやすくなります。
鉢の底面に、レンガなどの重たいものを置いて、重心を下げてあげることで転倒しにくくなります。
この方法は専門の私達もよく使う方法なので、覚えておくと便利です。
6-4.壊(割)れにくい鉢を選ぶ
せっかく選んで買った鉢が割れてしまった…というのはよく聞く話です。
購入時にできるだけ割れにくい鉢選びをすることも、重要なポイントといえるでしょう。
見分け方として、焼き物系の鉢(特に陶器)で内側に釉薬が塗られて無いものは割れやすい傾向にあります。
また、厚みが薄いものも割れやすいです。
購入する際に内側まで釉薬が塗られているか、厚みは十分かをしっかり確認して、購入するように心がけてください。
7.オシャレな鉢カバーが手に入るショップ紹介
実際に鉢を購入したくなった方のために、オンラインで購入できるショップを2件ご紹介します。
7-1.aarde(アールデ)
http://www.aarde-pot.com/
7-2.BARGE(バージ)
http://www.barge.jp/
どちらもおしゃれな鉢の取り扱いが多く、特に手に入れにくい小型の鉢が多いのが特徴。
品ぞろえのセンスもよいので、ぜひのぞいてみてはいかがでしょうか。
8.まとめ
ここまでお洒落な鉢の選び方から、購入する際の注意点、おすすめのショップまでを一通り紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
鉢を購入する際は、まず自分自身どんな鉢がほしいのかを、ある程度想像してからショップの品物を選ぶように心掛けてみるとよいでしょう。
そうすれば、鉢選びで大きく失敗することはありません。
最後にまとめます。
オシャレな鉢の選び方5つのポイント
・屋内、屋外のどちらに置くかを決める
・鉢の種類を知っておく
・インテリアに合わせて鉢を選ぶ
・鉢のサイズを確認する
・“植木鉢”にするか“鉢カバー”にするかを決める
このポイントをおさえて、自分のライフスタイルにピッタリの鉢を探してみて下さい。
悩んだ時はぜひ読み返して、今後も参考にしてもらえると幸いです。
こんにちは。
以前から、拝見させていただき。
2-8.その他の材質
ゴールドの鉢を、ネットで探しますが 見当たりません。
どうしても購入したいと思いますが、どうしたら手に入れる事ができますでしょうか?
教えていただけませんか?
佐々木 美代 様
メッセージありがとうございます。
確かに自分が欲しい鉢に出会えることは、中々無いのかもしれませんね。
できることならば、私どもで鉢探しのお役にたてることができたらと思っております。
ゴールドの鉢もいくつかご紹介できそうです。
以降の詳細なお話しを個々でできればと思っておりますので、
よろしければコンテンツページ画面下部の「観葉植物のレンタルをお考えの方はこちら」というバナーがございます。
PCからですと「もっと詳しく見てみる」
携帯からですと「まずはメールで相談する」
という項目から、よろしければメールにて再度ご連絡をいただけないでしょうか?
(ページURLはhttp://a-t-g.jp/rental-greenになります)
ご希望の形やサイズなど、詳しくお話しをお伺いできればと思っております。
宜しくお願い申し上げます。
こんにちは。知り合いの紹介でこのサイトが参考になると聞きましたので見させていただきました。
私としては、観葉植物に特化しながらこれだけの記事のボリュームはすごいと思いました。
あなたのサイトを見れば、他のサイトに目移りする理由も必要もないと思いました。
参考にさせていただきます。