
こちらは“観葉植物の種類「ライフスタイルに合わせた厳選326種」”の後編になります。
前編では紹介しきれなかった有名な種類から、ちょっとマニアックな種類までを幅広くカバーしています。
目次から、知りたい観葉植物の仲間をクリックすると、その項目までジャンプしますので、ぜひご活用ください。
14.サトイモ科
サトイモ科は、おなじみのポトスやモンステラを含む100属 2000種ほどある大家族です。小ぶりで日陰に強い種類が多く、初心者にも比較的管理しやすいのが特徴です。
14-1.アグラオネマ属
14-1-1.コンムタツム
濃い緑色の葉に入る灰緑色の斑が特徴で、インテリアにもよく合います。観葉植物の中でも特に耐陰性があり、育てやすい植物といえます。
14-1-2.アンヤマニー
アンヤマニーとはタイでは「宝石」という意味があります。その名の通り宝石のような美麗な葉が特徴。生育環境により葉の色の濃さが変わるのも魅力です。
寒さには弱いのでご注意を。
14-1-3.カーティシー
耐陰性に非常に優れた観葉植物です。水管理もしやすく丈夫なため、初心者にも育てやすい植物です。
寒さには弱いのですが、気温が下がってきたら部屋を移してあげるとよいでしょう。
14-1-4.シルバーキング
色が鮮やかで、斑点の模様が特徴的です。よく出回っている品種の一つです。耐陰性、耐寒性は比較的強く、育てやすいため、人気のある植物です。
14-2.アンスリウム属
14-2-1.アンドレアヌム
一般的に花と称する美しい仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴で、環境が良ければ1年中つけます。仏炎苞は長さが10~15cmで、濃赤色、白色、サーモンピンクとさまざまです。
14-2-2.ヒメアンスリウム
上記の“アンドレアヌム”を全体的に小さくした感じです。コンパクトで花(苞)が小さく、小鉢サイズの観葉植物を飾りたい方にはおすすめです。
14-3.アロカシア属
14-3-1.アマゾニカ
光沢のある暗緑色の葉と、葉脈と縁に入る銀白色のコントラストが美しく、独特の存在感を放ちます。
耐寒性はないので冬の管理は注意が必要です。
14-3-2.グリーンベルベット
ダークグリーンの大きな葉に白い葉脈が入った珍しい品種です。こちら南国の雰囲気があり、とてもエキゾチック。アマゾニカ同様、寒さにはあまり強くありません。
14-3-3.クワズイモ
どんな空間でも合ってしまう不思議な存在感を持つクワズイモ。
寒さや乾燥に強い反面、根腐れしやすい性質のため、水は乾かし気味に管理しましょう。
クワズイモは、イモという名前がついていますが、毒性があって食べられません。「食わ‘ず’イモ」です。
14-3-4.ホワイトクイーン
カラジュームという種類の一つ。白色地に赤紅色の葉脈が美しく、その鮮やかさから特に目を惹きます。夏から秋によく生育し、なるべく日にあてることで葉の発色がよくなります。
14-4.ディフェンバキア属
14-4-1.カミーラ
ディフェンバキアの品種の中でも人気のある植物で、乳白色の葉の縁はきれいな緑色をしています。小型なので全体的に可愛らしい印象。年間を通して高温多湿の環境を好みます。
14-4-2.アンナ
幅広い葉に白と薄い黄色の斑が入り混じったような模様が特徴。どちらかといえば珍しい品種といえます。少し多湿気味に管理するとよいでしょう。
14-4-3.オエルステディ
濃緑色の葉に白色の主脈が入っているのが特徴で、シンプルな見た目が魅力。直射日光では葉焼けを起こしやすいため、半日陰で管理しましょう。
14-4-4.トロピック・スノー
葉には緑色と黄色の斑が入っていて肉厚です。茎の切り口からは有害な液が出るので注意が必要です。
丈夫な性質で、暗い場所でも比較的耐えることができますが、耐寒性はありません。
14-5.ポトスの仲間(エピプレムヌム属)
14-5-1.ゴールデン・ポトス
ホームセンターや花屋で一般的に「ポトス」として出回っているのがこの品種。葉には黄色の※斑(ふ)が入ります。成長も早く、何より強いです。お部屋のアクセンとしてもピッタリです。
※斑…葉の葉緑素が部分的に少なく、白や黄・赤などの模様になった部分。
14-5-2.ポトス・ライム
ライム色の鮮やかな葉が特徴で、飾るとぐっと明るい雰囲気になります。レースのカーテン越しの日光が当たる場所で管理すると、綺麗なライム色へ、暗い環境になるにつれて緑がかってきます。
14-5-3.ポトス・エンジョイ
緑と白の斑のはっきりとしたコントラストが美しい、魅力的な品種。一枚一枚の葉もコンパクトですっきりとした印象を与え、お洒落な雰囲気でお部屋を演出してくれます。スタイリシュで育てやすく、とても丈夫!
14-5-4.マングーカズラ
切れ込みの入った大きな葉っぱが特徴。耐陰性に優れ、高温多湿を好みます。霧吹きなどでマメに葉水を与えると、イキイキとした状態で楽しむことができます。
横に広がるように生長するため、設置場所は少し余裕のあるところを選ぶといいでしょう。
14-6.モンステラ属
14-6-1.デリシオーサ
モンステラ界の王様「デリシオーサ」。
最も葉が大きく、長さ1mまで生長し、葉の切れ込みはやや浅くほぼ左右対称。株が大きくなるにつれて大小様々な穴が無数に開くのも特徴です。
大きくなりすぎて置く場所に困りがちですが、その存在感・迫力はインパクト大!特にモダンインテリアによく合います。
14-6-2.ヒメモンステラ
デリシオーサに比べると葉や茎が小型になり穴も少ない品種。葉の切れ込みが深く左右非対称。お店などで「モンステラ」とタグがついて売られているのは、ほとんどがこの品種にあたります。サイズ的にどのお部屋ともマッチし、おしゃれなインテリアプランツとしておすすめです。
14-6-3.マドカズラ
よく見てみるとデリシオーサのように葉に切れ込みが入っているのではなく「窓」がついています。これがマドカズラの特長と名前の由来です。
性質は非常に強健で丈夫。耐陰性があり室内であればどこでも元気に育ちます。海外では「モンステラ ‘アダンソニー’」と呼ばれています。
14-6-4.ハネカズラ
葉に切れ込みや穴が全く入らないハネカズラ。細長い楕円形の葉が可愛らしいですね。
園芸店などであまりお目にかからないレアな植物でもあります。これも立派なモンステラの仲間です。
14-7.フィロデンドロン
14-7-1.パンドラ
葉の形状に特徴がある観葉植物。耐陰性があり日陰でも育ちます。直射日光は葉焼けを起こすので、避けてください。生長が早く、強健な植物なので初心者の方にもおすすめです。
14-7-2.ビレッティア
オレンジ色の葉柄が美しく、大きな葉が特徴で存在感があります。
性質はパンドラに似ていて、こちらも育てやすい植物の1つ。
14-7-3.ヤッコカズラ
葉は3~5つの深い切れ込みが入っています。革質で光沢のある葉が特徴。生長が遅く、形が崩れにくいのも魅力です。丈夫で育てやすいため、初心者おすすめの品種です。
14-7-4.シルバーメタル
金属のような光沢があり、銀白色の美しい色彩からこの名前がついています。レースのカーテン越しくらいの光を好みます。冬場は乾燥気味に育てるとよいでしょう。
14-7-5.オキシカルジウム
耐陰性に優れ、生長も早く、水管理も容易な品種。華やかさに欠けるため、彩りを添えたい場合は葉に黄色の斑が入る“ブラジル”や、ライトグリーンが美しい“ライム”などがおすすめです。
14-7-6.キャニフォリウム
まるで造花のような肉厚で濃緑の葉が特徴。ぷっくりと膨らんだ葉柄が可愛らしい。生長は遅く、耐陰性に優れた丈夫な植物です。
14-7-7. ザミオクルカス・ザミフォーリア
葉が厚く光沢があり、モダンな印象をあたえる容姿が魅力。
多肉性で葉と根に水を蓄えるので、乾燥に強い反面、根腐れしやすい性質を持っています。耐陰性もあるため、暗い場所にもおすすめです。
14-7-8.セローム
野性的な気根と深く切れ込みが入った大きな葉が個性的な品種。
自生地の熱帯地域では大木に寄り添って生長する姿から「セローム=愛の樹」とも呼ばれています。
耐寒性と耐陰性があり、乾燥にも強く丈夫なため、初心にも育てやすい観葉植物です。
14-7-9.インペリアルレッド
肉厚で大きな楕円形の葉が特徴。若い葉は赤みを帯びた濃赤色で、葉柄も赤みを帯びます。成熟した葉は鮮やかな緑色で爽やかな印象です。生長が遅く、形が崩れにくいため、長期間楽しむことができます。
14-7-10.クッカバラ
生命力旺盛で、明るい場所で育てると次々新芽を出し、ボリュームのある株姿になります。寒さにも強く、ある程度日陰にも耐えますが、あまり暗い場所に置くと、茎が間延びしてみっともない姿になるので、要注意。
14-7-11.ラフィドフォラ・テトラスペルマ
モンステラによく似た葉を持ち「モンステラ・ミニマ」の名称でよく見かけます。
モンステラは幼葉には切れ込みがないのに対して、ラフィドフォラは幼葉でもしっかり切れ込みが入ります。また、モンステラは寒さには強いですが、こちらは寒さに弱いので注意してください。
14-7-12.スパティフィラム・メリー
一般的に花と称している苞は、丸型の純白色でとても可愛らしく、厚みがあるため形が崩れないので長く楽しめます。花と葉のバランスが良く、観賞価値の高い植物の1つです。適正な温度と光を保つことができればあれば、一年中花を咲かせます。
14-8.シンゴニューム属
14-8-1.ピクシー
ハート型をした葉は乳白色で、葉の縁に濃緑色が入るのが特徴。
とても可愛らしい印象なので、卓上などにさりげなく置いておくと爽やかな雰囲気を出してくれそう。半日陰の環境を好みます。
14-8-2.シルキー
涼しげな葉が印象的な品種です。葉全体が淡緑色で、縁は緑色の美葉種。性質も強く、吊り鉢として飾るのもおすすめです。
14-8-3.ホワイトバタフライ
「シルキー」からの変異種です。白色部分が多く、優しい印象を与えます。また、葉の形が蝶の羽根をイメージさせることからその名がついたそうです。
14-8-4.ピンクバタフライ
色鮮やかなピンクの葉が特徴で、女性にも人気がある品種です。成熟した葉になると色がさめグリーンになるのが特徴です。
15.バショウ科
南国のイメージが強いオーガスタやタビビトノキを代表に、5属 200種ほどあります。
インテリアにもよく合い、葉面積が広く、葉の蒸散作用で『生きた加湿器』の役割も果たしてくれます。
バナナなど、食用の果実がなる品種や、繊維作物として栽培されるものもあります。
15-1.バナナ
最も有名な熱帯果実の1つでもあるバナナ。食用果実として重要な存在ですが、観葉植物としての認知度は低いようです。
室内のできるだけ暖かい場所で冬越しさせると、果実を収穫することもできます。
15-2.タビビトノキ
葉が東西に広がって生育し、旅人が方向の目印にしたり、 葉柄を切って出る樹液でのどの渇きを潤していたということから名付けられたそうです。オーガスタに比べると葉が薄く細めで、スマートな印象を受けます。あまり流通しておらず、珍しい植物でもあります。
15-3.ストレリチア・レギネ
シャープな樹形が空間をクールに演出することから、インテリアプランツとして大変人気があります。またオレンジや黄色のトロピカルな花が見事で、極楽鳥花とも呼ばれています。
乾燥に強く、寒さに強いので育てやすい観葉植物といえるでしょう。明るい場所が好きなのでお部屋の中でも日が当たる窓際に置いてください。
15-4.ストレリチア・ノンリーフ
シャープな観葉植物の筆頭ともいえるノンリーフは、ある意味オブジェのような感覚で飾ることができます。
葉の部分が小さく、大きく成長するにつれて少しずつ葉の部分が小さくなります。やや乾燥気味にしておくのが管理のポイントです。
15-5.オーガスタ
トロピカルな演出には欠かせない存在のオーガスタ。
日当たりの悪い場所に置くと葉が破れたり、色が薄くなってしまいますが、早々枯れることがない丈夫な性質のため、長期間にわたって楽しむことができます。
アジアンリゾート風のインテリアにもモダンインテリアにもよく合います。
15-6.ヘリコニア・ロストラタ
赤色で先端が黄色のオウムのくちばしのような苞が、2列に連なって垂れ下がります。その長さは50㎝以上にもなります。
このエキゾチックな花は存在感抜群で、植物園などでも見かけますが、一度見ると強烈に印象に残るでしょう。
16.ショウガ科
ショウガ科の植物の花は独特の姿をしていて、ランの花に似ています。45属 700種ほどあり、その中でもゲットウは花が大きくて美しいので、観賞用としても栽培されています。
香辛料や薬味、漢方薬などに利用されるものも多くあり、沖縄ではゲットウの葉を餅に包むのに用い、その香りを楽しんだりもしているそうです。観賞用だけではなく、わたしたちの生活の中でも大活躍しています。
16-1.レッドジンジャー
葉は光沢がありよく繁ります。なんといっても鮮やかな赤色の苞が特徴で、苞の中に白色の小さな花が咲きます。
高温多湿を好むため、生育期は日当たりのよい場所に置き、霧吹きなどで湿度を保つほか、土をある程度湿らせた状態にしておくと良いでしょう。
16-2.ピンクジンジャー
美しいピンク色の苞を着けます。性質・管理方法はレッドジンジャーと同様です。
16-3.キフゲットウ
園芸品種としては、1~2mくらいのものが一般的で、葉の長さは50㎝くらいで黄色の斑が入っています。
6~7月に美しい花を咲かせます。丈夫で寒さにも強いので、初心者にも育てやすい品種です。
16-4.クルクマ・シャローム
きれいなローズ色の大きい苞が重なりあってつきます。
最近では切り花や鉢花としても生産されるなど人気があります。
高温多湿を好み、寒さは苦手。冬場の休眠中も10℃以上で管理しましょう。
17.コショウ科
ペペロミアを代表に多肉質で可愛らしいものが多く、8~12属2000種以上が知られています。
卓上や吊り鉢で飾ってインテリアのちょっとしたアクセントになるほか、「コショウ科」の名の通り、香辛料や薬に広く利用される種も多くあります。
17-1.ぺぺロミア・オブツシフォリア
ヘゴ付けした小鉢でよく見かけるとてもポピュラーな品種です。葉は光沢のある濃緑色、心臓型で多肉質。
乾燥に強く丈夫な植物ですが、寒さには弱いため注意が必要です。
17-2.ペペロミア グラベオレンス
細長くて中にくぼんだような肉厚の葉が特徴です。葉の表は緑色、裏は赤茶色のコントラストが美しい。
一年を通して、水は少し控えめで管理するとよいでしょう。
17-3.ぺぺロミア・アルギレイア
多肉質の葉は7cm前後で、先のとがった卵形をしています。濃緑色地に灰白色のスイカのような縞模様(しまもよう)がとても可愛らしく、“スイカペペ”と呼ばれたりします。半日陰を好み、乾燥気味に管理するのがポイントです。こちらも寒さには弱いので注意。
17-4.チヂミバぺぺロミア
濃緑色でちりめん状のしわがある葉がとても個性的な品種です。
多肉質の葉なので乾燥には比較的強く、逆に長期間湿っている状態だと根腐れをおこしてしまいます。
17-5.ペペロミア・クルシフォリア・ジュエリー
中心部分の薄い緑、その周りにクリーム色、葉の縁は淡いピンク色、と3色のコントラストが綺麗な植物です。「ジュエリー」と名前についているだけあって、ほかのペペロミアの種類とも一味違う高級感のある雰囲気を持っています。
17-6.ペペロミア・プロストラタ
亀の甲羅のようにも見える葉から、「タートル」とも呼ばれています。斑の入った多肉の葉は直径1㎝ほどの小型の観葉植物で、糸状の茎に葉が交互についているのが特徴です。ハンギングで飾るのがおすすめです。
18.クズウコン科
クズウコン科は30属400種ほどがあり、その多くが葉の模様に特徴があります。葉の中心脈から両側に葉脈を分岐し、まるで絵のような模様・色合いがとても印象的です。
葉の形は、幅広いものや細長いものなどさまざまで、「葉」を存分に楽しめる観葉植物として人気があります。
また、夜に葉が閉じることから祈り草(prayer-plant)とも呼ばれます。
観葉植物として出回っているクズウコン科の中の多くの種が、耐陰性がある育てやすい植物です。
18-1.カラテア・ランシフォリア
長さ40㎝ほどの細長い葉には、幅3~4㎝で全面に波状の凸凹があります。
葉は直立するので、裏側の赤紫色も見えて色彩のコントラストが美しい。
以前は「インシグニス」で流通していましたが、誤用で実際のインシグニスは両面青葉の別種です。
18-2.カラテア・メダリオン
丸く大きな葉にはダークグリーン、ライトグリーン、ホワイトの美しい模様が彩られています。葉の裏側は赤紫色をしていて、表の葉色とのコントラストも美しい。
流通量が少なく、珍しい品種なので、見つけたらぜひゲットしたい植物ですね。
18-3.カラテア・ドッティー
丸葉の黒地(濃緑色)に映えるピンク色は手書きで書いたような模様がとてもシック。まるで造花のような質感をしています。こちらもあまり流通の少ない、珍しい植物です。
18-4.マランタ・サンデリアナ
長卵形のダークグリーン色の葉に、ピンク色の珍しい線状斑が葉脈に沿って、矢羽根状に入っています。新葉に入った斑の模様は特に鮮やか。
クズウコン科の中では少し大きめな品種で、大きな葉が上に伸びた全体のシルエットが魅力的。
18-5.ストロマンテ・トリオスター
葉は細長く光沢あるグリーンと淡いクリーム色で、葉の裏側は紫紅色です。3色のコントラストが絶妙でとても美しい観葉植物です。
カラフルな葉は空間のアクセントにもなり、プレゼントで贈ると喜ばれそうな一品。
18-6.マランタ・エリスロネウラ
葉脈が明るい赤色で、中心部が淡い緑黄色、中心を囲むように緑黒色が彩られています。葉の裏は紫色。藤色のかわいい花が咲きます。
18-7.マランタ・ケルコビアナ
和名はモンヨウショウといいます。葉は広楕円形で、蝶のような葉の模様が特徴的。白っぽい薄い緑に濃緑色の模様が入っています。うまく育てると白色の小花を咲かせることができます。また、夜になると葉が直立する不思議な植物です。
18-8.クテナンテ・ブルレマルクシー
葉は長い楕円形で、長さは20㎝ほどあります。灰緑色の葉に濃い緑の規則的な矢羽根模様が入っているのが特徴的です。葉の裏は紅紫色です。
葉に植物の絵を描いているような可愛らしい模様ですよね。お部屋に飾ると味のある雰囲気を出してくれます。
19.クロトンの仲間
カラフルな葉を持ち観賞価値が高いクロトンは世界に約1000種あると言われています。
葉は黄色や赤、オレンジ色など、バリエーション豊富で、その変化に富み姿が多様なことから「変葉木」と和名で呼ばれているのは納得です。
沖縄では風水的に「幸せ」を呼ぶ植物と考えられ、門前に飾られることもあるそうです。
クロトンは日光が大好きで、陽にあたればあたるほど発色がよくなります。寒さには弱いので、冬場は温かい部屋に移すとよいでしょう。水やりは夏はたっぷりと、冬は乾かし気味に、が基本です。
19-1.アケボノクロトン
トロピカルな雰囲気が漂う色鮮やかな品種です。新葉は黄緑色がかっていて、生長するにつれて赤色へ葉の色が変わります。
19-2.ラセンクロトン
その名の通りらせん状の形をしています。ホソキマキ(細黄巻)と呼ばれることもあるそうです。鮮やかな黄色と緑色のコントラストが鮮やかで、お祝いでプレゼントするのもいいですね。
日当たりが良いところに置くと、黄色の発色がよくなります。
19-3.アオキバクロトン
葉全体に黄色い星をちりばめたような模様が入っている品種です。苔玉にもよく使われています。
他のクロトンの仲間に比べ、耐寒性が比較的強く、7℃前後で越冬します。
19-4.クロトン
写真は「クロトン(鉾葉5色)」で、ほかにも「クロトン(薄葉黄斑)」や「クロトン(長葉系)」など、学名がはっきりとしていないものもいくつかあるようです。
20.パイナップル科
アナナス科またはブロメリア科ともいいます。観賞用のアナナス類やパイナップルなど、60属1400種ほどがあります。
乾燥に耐えるように葉から水分を吸収して進化した品種が多く、チランジア属などは霧や露から水分を吸収しています。
ディッキア、ネオレゲリア、チランジアなど、コレクターがたくさんいるちょっとマニアックなカテゴリーです。
20-1.ディッキア属
20-1-1.マルニエルラポストレイ
ディッキアの中でも人気が高い品種です。葉が外側に反り返って丸まっているのが特徴です。細葉でトゲが鋭い。下葉の間から仔を出します。
20-1-2.ゴエリンギー
ディッキアの仲間で一番大きいトゲ?というくらい大きくて鋭いトゲがあります。
株がボール状になって育ち、ランナーを伸ばして仔が増えるのが特徴です。
20-1-3.アリゾナ
葉全体が赤茶色で、立派な白いトゲが特徴です。
現在は原種はあまりでまわって無く、交配種が多いです。交配種でも、葉と刺が全体的に白い物や、葉の中央が緑で縁が赤いものなど、色んなものをコレクションしてみるのも面白いと思います。
20-1-4.エステベシー
他のディッキアとは違い、左右に交互に葉を出す珍しい品種。
生長し大株になればとても見ごたえのある姿になります
20-2.ネオレゲリア属
20-2-1.パウシフローラ
高さ13㎝ほどの小型種。ネオレゲリアの中では、ファイアーボールの次くらいに手に入れやすい品種。
短いランナーを伸ばし、子株をつけ群生する。大株に育てると見ごたえがある。
20-2-2.ブラッシングタイガー
その名の通りトラも模様。葉の周りにある刺が黒く、悪辣な雰囲気を出している。
20-2-3.ファイヤーボール
小形で葉は光沢のある紫赤色です。耐陰性に優れ、形崩れしにくいので長期にわたって観賞できるほか、壁面緑化の材料としても利用されています。
20-2-4.アンプラセア
葉は比較的肉厚で、強い光や乾燥にも強く、育てやすいです。葉に虎斑がはいるのも魅力的です。可愛らしいブルーの花を咲かせます。
交配種が多いので、いろいろな種類を集めてみるのもいいかもしれません。
20-3.エクメア属
20-3-1.ファッシアータ
葉の白っぽい斑がきれいな品種です。ピンクの苞が葉の中心に伸びると約3ヶ月楽しめます。葉と花は硬い刺のようになっているので注意が必要です。
20-3-2.オーランディアナ
迷彩柄のような葉柄が魅力的。日が強く当たった所は少しピンクがかり、当たって無い場所は濃い緑色で黒い斑点がでる。他にも違う品種があり、それぞれに特徴があって面白い。
20-4.クリプタンサス属
20-4-1.アルギロフィルス
白いトリコームの下からのぞく、ブラウンの肌がなんともいえない品種。
基本的に加湿を嫌う為、水のやり過ぎには注意。この姿からは想像できない綺麗な白い花が咲く。
20-4-2.ブロメリオデイス・トリコロール
比較的に育てやすく、園芸店でも出回っている。アルギロフィルスとは違い、水切れを嫌う為、こまめな管理が必要。しっかりと日光に当てると美しく発色します。
20-5.ビルベルギア属
20-5-1.ム-ランルージュ
画像を見てわかる通り、まだらに白いスポットという斑点が入ります。
日光がよく当たると赤く発色し、あまり日が当ってない部分の緑とまじりあい、なんともいえない美しい姿になります。
20-5-2.ダースベイダー
その名の通り、スターウォーズのダースベイダーを彷彿とさせる姿。黒いボディーに白い横縞模様が印象的。しっかりと日に当てないと、薄い紫色のようになるので要注意。
20-5-3.ハレルヤ
しっかりと日に当てると真っ赤に染まる。その中に白いまだら模様がありとても美しい品種。群生させると見ごたえある姿になります。
20-5-4.パイプライン
葉の外側に入る太い縞模様が印象的。中心は紫色をベースに白いまだら模様が入る。
20-6.ホヘンベルギア属
20-6-1.サンドラズマウンテン
大型のブロメリア。国内ではほとんど出回っていない為、高値で取引されています。
お店で見かけたら、即買いです!
20-6-2.レオポルト・ホルステイ
品種にもよりますが、上から見ると葉先が紫色になり中心が薄い緑色になります。このコントラストが素晴らしい。
20-7.ケスネリア・マルモラータ・ティムプロウマン
ティムプロウマンは葉先がカールする品種。“マルモラータ”というのは、大理石の意味だそう。
20-8.プヤ・ミラビリス
プヤは比較的に寒さに強く、西日本では戸外でも冬越しできます。
仲間にライモンディという品種があり、一度花が咲くと枯れてしまうのですが、ミラビリスは少し大きくなると、子株がでて群生すします。
20-9.グズマニア・マグニフィカ
花苞は鮮やかな赤色で、数か月間美しさを保つ観賞価値が高い品種です。
園芸店でも販売され、黄色や紫の花が咲く品種もあります。
20-10.ブロッキニア・レダクタ
ブロメリアの中で唯一の食虫植物。根元には消化酵素があり、虫をおびき寄せ消化します。
20-11.フリーセア属
20-11-1.オスピナエ
基本的にタンクブロメリアは一度花が咲くと枯れてしまいますが、オスピナエは花が咲いても枯れません。子株も良くでて群生しやすいのも特徴です。
20-11-2.トラフアナナス(スプレンデンス)
暖かい季節になると、園芸店で販売されます。ブラッシングタイガーのように、トラの様な斑が入るのが印象的。
20-12.チランジア属
20-12-1.ウスネオイデス
フワフワとしたルックスが特徴のウスネオイデス。スパニッシュモスの別名で知られ、熱帯植物園などでよく見かけるほか、緑化装飾でも用いられます。極端に乾燥を嫌うため、冬場はこまめな水やりもしくは加湿器のある部屋で管理するとよいでしょう。
もともと原産地では、ウスネオイデスを梱包材として利用していたようです。
20-12-2.イオナンタ
エアプランツの中でも最もポピュラーな品種。イオナンタには様々な変異種があり、今回は代表的なイオナンタ・メキシコを紹介します。イオナンタは日本語で「スミレ色」という意味で、筒状花が紫色であることから付けられました。子株を出しやすく、花も咲きやすいという特徴があります。
クランプするとピンクと紫色のコントラストが秀麗。
20-12-3.キセログラフィカ
シルバーの葉が球形に育つ美しいキセログラフィカ。エアプランツの中で特に高い人気を誇ります。その大きさは最大で直径40cmにもなります。近年ではワシントン条約により取引が規制されています。今は簡単に手に入りますがそのうち出回らなくなる可能性もあるのかもしれません。
20-12-4.ストリクタ
100円ショップでもよく見かける品種。ストリクタ・ソフトリーフと言う名でも流通しています。ストリクタは水を好み、あげればあげるほど元気に大きく成長していくため、クランプしやすい品種です。世話好きの人にはオススメです。
20-12-5.フンキアナ
細く柔らかな葉をもつフンキアナ。クランプするとふんわりした優しい印象になり人気があります。やや寒さに弱いという特徴があります。
20-12-6.ブルボーサ
つぼ型の株からウネウネとした葉を出す姿がユニークなブルボーサ。手に入りやすく、花を付けやすい品種との一つです。真っ赤な花苞から咲く流麗な濃い紫色の花は、個性的なフォルムを一層際立たせてくれます。
20-12-7. スプリンゲアナ
水玉型の形状と、ザラメが付いたようトリコームが眩いスプレンゲアナ。2013年にワシントン条約の規制が緩和されたばかりで、日本ではまだ流通量が少ない希少な品種です。
20-12-8.ドゥラティー
最大直径50cm、高さ80cmになると言われるドゥラティー。写真を見ればそれ以上のサイズになっていそうですね。葉先がカールしており、個性的でインテリア性に富んでいます。自生地では木の枝に葉を絡めて生長する為、このような葉形になったといわれています。
20-12-9.テクトルム
白銀のトリコームが輝く美麗な品種。直径50㎝・高さが70㎝に達するものもあり、鑑賞価値の高い魅惑の品種です。
20-12-10.キアネア
育成も容易な日本でもお馴染みの「花アナナス」ことキアネア。緑葉種で水を好むため、常に葉の間に水を貯めて管理すると花を咲かせやすくなります。鮮やかなピンクの花苞と紫の花のグラデーションが美しいですね。
20-12-11.ビフローラ
タンクタイプの中では小型の品種。独特のまだら模様がとてもエキゾチック。日光不足になると、特徴的な模様が薄くなってしまうので注意が必要です
20-13.パイナップル
観賞用として一般的に見ることはほぼないですが、古くから食用として作られてきた、とても重要な植物です。
21.ユリ科
ユリ科の植物は、ユリやチューリップなど園芸植物として親しまれている種のほか、アスパラガスやオリヅルランなどが観葉植物として親しまれています。
ユリ科は非常に多くの属・種を含むグループで、分類が難しく、細分化される傾向にあります。ネギ、ニラ、ニンニクなども以前はユリ科に属していましたが、現在は含まれていません。
21-1.アスパラガス属
21-1-2.マイアース
目立たない刺のある茎が直立から横に拡がって群生します。耐寒性が強く、東京近辺では戸外で越冬できます。
21-1-2.スプレンゲリー
乾燥、多湿、寒さに強くとても丈夫な観葉植物です。元々明るい場所を好みますので、窓がある明るい浴室でも元気に育ちます。日当たりが悪い場所だとポロポロと葉を落としますので注意が必要です。
21-2.オリヅルラン属
21-2-1.オリヅルラン
涼しげでシャープな印象のオリヅルラン。寒さに強く、比較的暗い場所にも耐えるため、初心者にも育てやすい観葉植物です。直射日光は苦手で、明るい日陰で管理するのに適しています。
繁殖のために四方にランナーと呼ばれる花茎を伸ばします。その先についた子株がまるで折鶴のように見えることからこの名前が付きました。ランナーを切って植え付ければ簡単に増やせるので、育てるのが楽しみな観葉植物でもあります。
21-1-2.ソトフオリヅルラン
耐寒性、耐乾性ともに強い丈夫な観葉植物です。葉の間からランナーを出して新しい株を生じます。
ハンギングで飾るのがおすすめです。また、子株をミニ観葉としてテラリウムに利用することもでき、インテリア向けの観葉植物です。
22.その他
これまでにご紹介していない、鑑賞価値の高い観葉植物を、王道から珍しいものまで一挙にご紹介します。
22-1.ピレア属
22-1-1.カディエレイ
光沢のある緑色と銀白色が鮮やかな葉が特徴的です。耐陰性・耐寒性はともに強くとても育てやすい植物で、水挿しでも増やすことができます。寄せ植えに使うのもいいですね。
22-1-2. ペペロミオイデス
丸くて多肉質な葉が特徴で、ペペロミアによく似た雰囲気をもっています。
耐寒性はあまりないので、冬場は室内の暖かい場所で管理するとよいでしょう。
23-1-3.ムーンバレー
葉の表面が細かく縮れているのが特徴的です。 葉は緑地に赤茶色の葉脈が3本入っていて、全体的にとても不思議な雰囲気を醸し出しています。吊り鉢で飾ったり寄せ植えのワンポイントとして使ってみるのもおもしろいですね。
23-2.ヘリクリサム・ペティオラレ
葉色は銀と薄緑で、寄せ植えやグランドカバーなどによく使われます。葉や茎はフェルト生地のような質感が特徴です。乾燥に強く、丈夫な植物なので管理がとてもしやすいです。
23-3.ジャカランダ
高温多湿を好むので、明るい部屋向きの植物。ただ、乾燥に弱く多湿を好むので水やりに気を付けて。大きくなれば、青や薄紫の花を咲かせる事もあります。
23-4.ハスノハギリ
革質の葉は光沢があり、葉脈がくっきりと見えてとてもきれいです。ハート型の形が人気の理由の1つです。見た目はシンプルなのにどこか魅力のある、そんな観葉植物ですね。
寒さには弱いので、冬場の管理には注意が必要です。
23-5.ブラキキトン(ゴウシュウアオギリ)
5~7深裂の葉は大きくて光沢があります。全体的な雰囲気はパキラに似ていて、インテリア向きの観葉植物の1つです。耐寒性、耐陰性があり、管理もしやすいため初心者の方にもおすすめです。
23-6.ボトルツリー(ブラキキトン・ルペストリス)
涼しげで繊細な葉が印象的です。根本が肥大してワインボトルのようになるのでボトルツリーと呼ばれています。
ブラキキトン同様、丈夫なので管理もしやすくインテリア性の高い観葉植物です。
23-7.シナモン
光沢のある葉にはストライプ状の脈がきれいに目立ち、美しい色をしています。シナモンと言えば、香料としてお馴染みですが、葉をちぎると、ほんのりシナモンの香りがします。
23-8.チャラン
革質で厚く光沢があり、葉の縁には波状の鋸歯があります。茎が横に伸びるので、吊り鉢におすすめです。黄色い小さな花が穂上に着き、よい香りがします。植物の型が崩れにくく丈夫で育てやすいので、初心者向きの観葉植物です。
23-9.ブライダルベール
花嫁のベールに似ていることからブライダルベールと名付けられました。
細いつる性の茎に小さな葉がたくさん茂り、その先に白くて可愛らしい花が咲きます。上手に育てると、夏を除いて長い期間花を楽しむことができます。
株が蒸れないように風通しの良い場所で管理するのがポイントです。
23-10.ギヌラ・サルメントーサ
葉の色が紫で、葉全体がフェルト生地のような質感が特徴です。一度見たら忘れないようなインパクトの強い観葉植物ですね。
日光不足になると、紫色の細かい毛の色付きが悪くなり、くすんで暗い葉色になるので注意が必要です。
23-11.ステノカルプス・シヌアツス
原生地では高さ30mにもなる高木です。
葉は革質で光沢がある鮮やかな緑色で、羽状深裂した個性的な形をしています。
耐陰性・耐寒性ともにあり丈夫で育てやすい観葉植物です。
23-12.ビワモドキ
葉が枇杷(ビワ)の葉に似ていることからビワモドキと呼ばれます。大きくて細長い葉にはくっきりとした葉脈があるのが特徴です。丈夫な観葉植物ですが、寒さには少し弱いです。
23-13.シーグレープ(ハマベブドウ)
丸い葉とうねった樹形が特徴的で、ツヤのある緑の葉に白い葉脈がくっきり浮かびます。葉が厚く、若い葉は赤い葉脈がとても美しい観葉植物です。
現生地では海岸地に自生して、ブドウがなって食べられるそうです。
寒さには弱いので、冬場は暖かい場所に移動させてあげましょう。
23-14.ブーゲンビレア
春~夏にかけてきれいな花を楽しむことができます。厳密には花ではなく苞という葉の一部で、中央部分に見える白い部分が花になります。
年間を通じて日当たりのよい所に置きます。花が咲いている時期は花が落ちないように、しっかりと日に当てましょう。生育期は水が乾かないよう要注意です。また、真冬の水の与え過ぎは根腐れの原因になります。
23-15.ユーカリ・グニー
コアラが食べる、おなじみのユーカリの一種です。
ユーカリ・グニーの特徴はやはりシルバーリーフ。銀色の葉は植物全体が銀白色に見えるので、存在感があります。庭に植えてアクセントにもなります。フラワーアレンジメントにもよく使われるなど、幅広く活躍している植物です。
23-16.オリーブ
美しいシルバーの葉が涼しげな印象を与るオリーブは観賞用として大人気!
室内インテリアにもガーデニングアクセントにもなり、お庭では平和の象徴としてシンボルツリーにもよく用いられます。寒さと乾燥に強くベランダなどで育てるにはおすすめの品種です。
23-17.トラディスカンティア・フルミネンシス・ラベンダー
全体的にやや小型で可愛らしいカラーリーフです。よく見かけるものでは白い縦縞(たてじま)が入るバリエガタ。写真はラベンダーで、淡いピンクの縦縞が入っています。寄せ植えやグランドカバーなどにもよく使われています。
23-18.ジャポチカバ
白い花が幹から直接咲き、2~3cmほどの実がなります。結実した姿はちょっとグロテスクですが、食用で巨峰のような味がします。鉢植えでもよく結実し、家庭で楽しむこともできます。
23-19.クルシア
肉厚でツヤがあり、卵型の葉が印象的な植物です。ゴムの木に似ていますが、ゴムの木は白い樹液が出るのに対して、クルシアは黄色っぽい樹液が出ます。
清潔感があるクルシアはどんなインテリア空間ともマッチしてくれます。また、耐陰性もあり丈夫なため、育てやすいのも特徴です。
23-20.アローカリア・モンキーパズル
多くの枝をだし、二等辺三角形の形状をした葉の先端が鋭くとがっているため、サルでも登るのが困難であるという意味から「モンキーパズル」と名付けられているそうです。
原産地では高級な建築材として利用されます。
23-21.コーヒーノキ
およそ150㎝位に成長すると、赤い実をつけ、コーヒー豆を採ることができます。
葉も美しく樹姿のバランスもよいので観葉植物としても親しまれています。
葉は光沢のある濃い緑で、長楕円形の表面は葉脈に沿って凹凸になっているのが特徴です。
ご自宅で育てたコーヒーノキから採れた豆で、コーヒーブレイクを楽しむ、というのもちょっとした贅沢ですね。
23-22.パンノキ
果実を焼くと白いパンのようになることからパンの木と名付けられています。ジャマイカでは現在でも果実を食用としているそうです。大きな葉は7~9裂の掌状になっているのが特徴的です。見た目にも存在感があるので室内のシンボルツリーとしてもおすすめです。
23-23.ピンポンノキ
ピンポン玉に由来しているわけではないそうで、中国名の「ピンポー」が訛って(なまって)ピンポンノキとなったそうです。ちなみに、黒い木の実を着けますが、その大きさがピンポン玉くらいの大きさで食べることができます。葉は革質で20~30㎝ほどの大きさで、観葉植物としても流通しています。
23-24.シャボンダマノキ
樹液に粘り気がありシャボン玉が出来るので、シャボン玉の木と呼ばれています。
見た目はフィカス・ウンベラータに少し雰囲気が似ていて、インテリア性のある観葉植物ですが、実際にはあまり見ることがなく珍しい品種です。
23-25.パキラ
人気知名度とも抜群のパキラ。生長が早いため、頻繁な切り戻し(剪定)作業が必要ではありますが、病害虫に強く、寒さ、乾燥、根腐れにも強い丈夫な植物です。また、和洋問わず様々なインテリアとも相性がよいことも魅力の一つ。
23-26.アフェランドラ・ダニア
濃緑の葉にくっきりとした白い葉脈が入っているのが特徴です。鮮やかな黄色い苞と花を咲かせ、春から秋にかけて鑑賞できます。
23-27.ワイヤープランツ
針金のような茎に丸い可愛らしい葉をつけた姿が印象的な品種です。
寒さに強く、日当たりの良いところではグングン生長して広がります。
23-28.ヒポエステス・フィロスタキア
和名ではソバカスソウです。葉は卵形で、ピンクや白の斑点が入ります。葉の色や斑点の色は、白やピンクなどさまざまな品種があります。
一年を通して、小さな紅紫色の唇形の花を咲かせますが、あまり目立ちません。葉を楽しむ観葉植物ですね。
丈夫な植物ですが、耐寒性はあまりないので、冬場の管理は注意が必要です。
23-29.イペー
ブラジルの国花。鹿児島や宮崎では街路樹として植えられているところもあります。春先に黄色の花を樹いっぱいに咲かせます。耐寒性はあまりないので、冬場は温かいところで管理するとよいでしょう。
23-30.フィットニア・グリーン
緑地に白の個性的な葉脈が美しい植物で、フラワーアレンジメントにもよく使われています。
風通しが悪いと、蒸れて生育が悪くなり枯れることがあります。葉が茂りすぎたら、株の中まで風が通るように、少し枝を取り除くとよいでしょう。
寒さにはとても弱く、冬場は15℃を下回らないように管理して下さい。
23-31. エスキナンツス・ラディカンス
細くて硬い茎が下垂し、多肉質の緑色の葉がつきます。
茎の先端には赤紅色で細長い筒状の花を着けます。
ハンギングで楽しむのがおすすめです。ほどよく日に当てて管理することで花を着けますが、日に当てすぎると葉やけをおこすため注意が必要です。
23-32.アマゾンオリーブ
白い幹肌と鮮やかなグリーンの葉のコントラストが美しい観葉植物です。
耐陰性にも優れるため、室内照明がしっかりあたる場所であれば、日陰でも葉を落とさずによく持ちこたえてくれます。
ただし、風通しの悪い、乾燥した室内ではハダニがつきやすいので、予防もかねて毎日霧吹きをしてください。ちなみにオリーブと名がついていますが、ユーカリの近縁種でオリーブとは異なる品種です。
23-33.ハマユウ
日本でも分布する毎年花を咲かせる多年草です。
光沢のある葉は先端がとがっていて、長さは50cm~80cmほどあります。花が咲くのは7月~9月で、花茎を長く伸ばした先端に10数輪の花を咲かせます。
日当たりの良いところで管理するとよいでしょう。
23-34.オモト(万年青)
原産地は日本または中国といわれています。葉は革質で光沢あり青々としていて、5~6月頃には白い小花が咲き、冬に橙色のきれいな実がなります。耐寒性がある丈夫な品種です。
引越しの際の新居の玄関にオモトを飾ると縁起がいいと言われています。また正月飾りとしても利用されます。
23-35.シマトネリコ
明るい場所を好む性質です。室内であれば日光が当たる明るい場所が良いでしょう。光が足りないと株姿が軟弱になってしまいます。
23-36.シルクジャスミン(ゲッキツ)
春に咲かせる白い花はジャスミンのような甘い香りがする事からシルクジャスミンと呼ばれるようになったそうです。
花の香りが遠くまで香ることから中国では七里香/十里香/姫万里香/と呼ばれ、日本では月夜の橘の香りに似た花を咲かせることから月橘(ゲッキツ)とも呼ばれています。
強い日差しを好むためベランダで育てるのが理想です。
23-37.ブラックボーイ(グラスツリー)
真黒に焦げたような太い幹の頂部に、60㎝ほどの細長い針葉が密に着き、ソテツのような姿をしています。
インパクト絶大な植物で、大きくなるには年数が必要なこともあり、高値で取引されます。夏にはこの風貌にもかかわらず、白い棒状花を咲かせます。
耐寒性があり、冬でも野外越冬が可能です。
23-38.カスタノスペルマム(オーストラリアビーンズ)
童話の「ジャックと豆の木」の名前でも知られています。幼木は観葉植物として出回っています。
豆の中心がパックリ割れたような、その間から芽が出ている様子はとてもユニークです。初心者でも育てやすい観葉植物です。
近年ではエイズの特効薬としても注目されています。
23-39.プルメリア・オブッサ
オブツサは葉先が丸く、6月~10月に白地に中心が黄色い可愛らしい花を咲かせます。花には芳香があり、ハワイではレイ(首などにかける装飾品)にも利用されます。1度花が咲くと次々に咲き続け一ヶ月以上楽しむことができるのも魅力です。葉の先が丸いのも特徴で、観賞価値の高い植物です。
枝や葉から出る白い乳液は有毒なので要注意。
23-40.ベゴニア・アイアンクロス
葉の色、模様、質感、形のすべてにインパクトがある、葉を楽しむ観葉植物です。葉の表面は短い毛のようなもので覆われています。
心臓型の葉は左右が非対称で、緑地に黒褐色の模様が入り、その模様が鉄十字の形に似ていることから、ベゴニア・アイアンクロスと呼ばれているそうです。
夏には淡い緑色の花を咲かせますが、葉のインパクトが強すぎて目立ちません。乾燥に強く、耐陰性もあり丈夫な植物です。
23-41.パパイヤ
パパイヤは南国の果物の代表格で沖縄でもよく作られています。
生育はとても旺盛で育てやすい熱帯果樹です。市販の鉢植え用のパパイヤの苗は、1mほどにしか育たないので、ベランダや室内で栽培することも可能です。
樹姿も南国の雰囲気があり観葉植物としてもおすすめです。もちろん実もなるので、トライしてみてはいかがでしょう?
23-42.バニラノキ
肉厚で斑入りの葉はとても可愛らしいです。アイスクリームに用いられるバニラビーンズは、バニラの木の未熟な果実を発酵させたものです。ただ、実をつけるには、大きく生長させないと難しいようです。
つる性の植物なので、支柱を用いて育てるとよいでしょう。
23-43.ステレオスペルマム
小さく明るい葉色が魅力的で、空間に涼しげな雰囲気を与えてくれます。
明るい場所に置いておけば、初心者の方でも育てやすい観葉植物です。冬場は葉が落ちることがあるので、暖かいところで管理しましょう。
23-44.ファレノプシス(胡蝶蘭)
胡蝶蘭は贈り物の代表格。約50種あるランの仲間です。一般的に鉢花として出回る多くが交配種です。
豪華さを失わないさりげない華やかさと、花持ちの良さが魅力ですよね。
もともと胡蝶蘭は日陰の植物ですので、明るい日陰で管理すると、うまくいけば3か月ほど花が持ってくれます。
23-45.エバーフレッシュ
繊細で柔らかな葉が優しい印象のエバーフレッシュ。
夜になると葉を閉じて眠り、朝になると目覚めて葉を開くという特徴から「合歓の木(ねむ)」と呼ばれ、植物の生命を実感できるのが人気の由縁。
暗い場所に置くと葉が散ってしまうため、レースのカーテン越しのような、柔らかい日光が当たる場所が最適です。
23-46. デュランタ・レペンス
4~10月に小さい青紫色の可愛らしい花をつけます。 気温があれば一年を通して花を咲かせますが、一般的には春から秋が開花期です。また、根元から枝わかれして、枝は下垂しやすいので、寄せ植えなどにもよく利用されています。
光を好む植物で、沖縄では街路樹としても利用されています。
23-47.カンナ・フラッキダ
水辺や湿地の多年草で、とても気品高い印象を受ける植物です。6~10月頃にきれいな黄色の花が咲きます。
見た目とは違って丈夫な性質なので初心者にもおすすめです。日のあたる場所に置いて、水切れしないように管理すればよく育ちます。
23-48.バリントニア・アジアティカ(ゴバンノアシ)
根元のココヤシのような実の形が碁盤の脚に似ていて、ゴバンノアシとも呼ばれます。
茎と葉はゴムの木に似ていて、7月には美しい花も咲かせます。
花は夜に開き、下部は白く上部は紫色を帯びます。果実は海水に浮かび、日本の西南部の海岸に漂着するので有名です。なんとも興味深い植物ですよね。
寒さには弱いので、冬場は温かいところで育てましょう。
23-49.プレクトランサス ・アロマティカス
ミントのような爽やかな香りがする、ハーブとしても有名な多肉植物です
丸くて多肉質の小さな葉は産毛に覆われていて、触れると独特の香りがします。 アロマ効果があり、気分が落ち着く香りです。
温かい時期は分岐してよく増えます。寒さには弱いので、冬場は温かい場所で管理しましょう。
23-50.ミッキーマウスノキ
黒く熟した果実と赤くなる萼(がく)がミッキーマウスの顔にそっくりなことから名付けられました。
正式名称はオクナ・セルラータ。ギリシャ語でオクナ「野生のナシ」、セルラータ「細かい鋸歯のある」の意味だそうです。
春~夏にかけては小さな黄色い花を咲かせます。葉は長楕円形で縁には細かいギザギザがあるのが特徴です。
23.まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで前編・後編あわせて326種の観葉植物を紹介してきました。
観葉植物は室内でも丈夫に育つのが特徴で、自分のライフスタイルに合った観葉植物を見つければ、何年もそばに置いておくことができます。
この記事ではあらゆるジャンルの観葉植物を網羅していますので、植物の名前がわからないときや、植物選びに悩んだときにも活用してみてください。
この記事を読まれた方が観葉植物の魅力を知り、さらに多くの観葉植物に触れるきっかけになれば幸いです。
最近いただいた観葉植物の鉢ですが、お店の名前もついていないし、鉢にも育て方や名前のカードもついていなくて、どうやって世話したものか困っています。下さったかたには、事情があって問い合わせはできません。
こちらのサイトで丹念に調べてみましたが、該当するものが見つけられませんでした。
写真をお送りしたら、教えていただけるでしょうか?
岡崎優子 様
メセージありがとうございます。
お手数ですが、「ishibashi@nettaien.com」 のアドレスまで、お写真を添付していただきご連絡を頂ければ、分かる範囲であればご回答できるかと思います。
宜しくお願い致します。