
エキゾチックで個性的な葉を持つ『モンステラ』。
観葉植物として人気が高く、その魅力にひかれる方は多いことでしょう。
もともと室内で育てやすい植物に分類されますが、「モンステラの種類の名前がわからない。」、「どんな場所なら元気に育つんだろう。」、「もっとセンス良く飾る方法を知りたい。」という悩みをお持ちの方もいるかもしれませんね。
またモンステラの葉のシルエットはインテリア、カトラリー、アクセサリーなど様々なカテゴリーにおいてモチーフとした商品も数多く存在するため、「もっとモンステラのことを知りたい。」、「思いっきりモンステラにはまってみたい」という方もいるでしょう。
ここでは主に観葉植物としての『モンステラ』をメインに、特性や種類、楽しみ方、インテリアのレイアウト例、美しく見せる飾り方のコツ、イキイキと元気に育てる方法について紹介しますが、その他モンステラの名前の由来や雑貨紹介など、モンステラについてもっと深く知りたい方への情報も幅広くカバーしています。
目次の項目をクリックすることでその記事にジャンプしますので、ぜひ興味がある項目からご覧ください。
ちなみにこの記事を全部読むとモンステラマスターになれます。
目次
1. 迫力!モンステラの自生地での姿とその性質
2. 謎に包まれたモンステラと代表的な7種類
3.【シーン別】センスの良いモンステラの飾り方5つのテクニック
4.もっとモンステラを楽しむ!最高に可愛い雑貨6種
5.知っておきたい!イキイキと美しいモンステラを育てる4つのポイントと増やし方
1. 迫力!モンステラの自生地での姿とその性質
モンステラとは、大きな葉に深く切れ込みが入るとても独特な葉系をしている観葉植物です。
有名な「ポトス」と同じフィロデンドロン属サトイモ科の植物で、その中でもモンステラ(ホウライショウ)属に属し、原産地はメキシコ~中央アメリカ(アメリカ熱帯雨林気候区)に約30種類が生息しています。
またモンステラはつる性の植物なので、他の樹木にグルグルとツルや※「気根」を伸ばし着生して生長していきます。
上の写真は気根を巻きつけてほかの木に着生する様子。
原産地では8ⅿ以上にもなり、その姿は迫力があります!
「気根」とは茎部からだす根を指し、土の中ではなく空気中に根を出すことから「気根」と呼びます。
モンステラの場合、他の木に着生して生長していきます。このとき大きく重量のある葉を気根がしっかりと支える役割を果たします。
2. 謎に包まれたモンステラと代表的な7種類
見分け方が難しいといわれるモンステラですが、ここで代表的な7種を紹介します。
良く見かけるけれど名前がわからなかったり、中にはこれもモンステラ!?と思われるものもあるかもしれません。
さっそく見ていきましょう。
2-1. モンステラ ‘デリシオーサ’
まずは、モンステラ界の王様「デリシオーサ」。
最も葉が大きく、長さ1mまで生長し、葉の切れ込みはやや浅くほぼ左右対称。株が大きくなるにつれて大小様々な穴が無数に開くのも特徴です。
部屋に置くと大きくなりすぎて置く場所に困りがちですが、その存在感・迫力はインパクト大!
特にモダンインテリアによく合います。
また現地では果実が熟すと食用になるようで、パインアップルとバナナを混ぜたような味がするとのこと。
ただし、酸味が強く舌が痺れることがあるらしいのでご注意を。
2-2.モンステラ ‘ペルツーサ’
デリシオーサに比べると葉や茎が小型になり穴も少ないペルツーサ。葉の切れ込みが深く左右非対称。お店などで「モンステラ」とタグがついて売られているのは、ほとんどがこの品種にあたります。
サイズ的にどのお部屋ともマッチし、おしゃれなインテリアプランツとしておすすめのモンステラです。
国内の園芸業界において、この中型種のモンステラの名前がとても曖昧になっており、混同しているのが現状です。
和名では「ヒメモンステラ」。他にも「アダンソニー」や「ボルシギアナ」「ペルツスム」「ペッサム」などと色々な名前で呼ばれています。
実際に植物事典や書籍などでも、はっきりとした分類がされていません。わかっていることは海外と日本の情報がずれているということです。ただこれは珍しいことではなく、園芸品種が多いその他の植物でも見られることではあります。
調査の結果
・ペルツサ=アダンソニー 同一異名
・ペルツスム=ペッサム=ボルシギアナ=ヒメモンステラ 同一異名
となるようです。しかし「ボルシギアナ」は元々日本に入って来ていないと言う説もあるようです。
謎が多い植物ですが、これもまたモンステラの魅力なのかもしれません。
2-3.モンステラ ‘デリシオサ コンパクタ’
最近、品種改良により登場した「デリシオサ コンパクタ」。最大の特長は株が小さくても葉には見事に切れ込みが入る(左右非対称形)ことです。また、育てやすく改良をされています。
名前の通り、株がコンパクトに収まるのでインテリアプランツとしての扱いやすさが最大の魅力でしょう。
2-4.ハネカズラ
ご覧の通り葉には切れ込みや穴が全く入らないハネカズラ。細長い楕円形の葉が可愛らしい。
園芸店などであまりお目にかからないレアな植物でもあります。これも立派なモンステラの仲間です。
2-5.マドカズラ
よく見てみるとデリシオサなどのように葉に切れ込みが入っているのではなく「窓」がついています。これがマドカズラの特長と名前の由来です。性質は非常に強健で丈夫。耐陰性があり室内であればどこでも元気に育ちます。
見た目はあまりモンステラのように見えませんが、これも立派なモンステラの仲間です。
海外では「モンステラ ‘アダンソニー’」と呼ばれています。
2-6. ラフィドホラ・テトラスペルマ
デリシオサよりもはるかに小さな、手の平サイズの葉でとてもかわいらしいこの植物。インテリア雑誌などでよく見かけ、園芸店などでは「ヒメモンステラ」や「モンステラミニマ」という名前で販売されています。
実際にはモンステラではなく「ラフィドホラ・テトラスペルマ」というサトイモカズラ属の植物です。
デリシオサなどに比べ耐寒性で劣り、横に広がるように生長します。
2-7.バリエガタ(斑入り種)
この写真のように、突然変異により葉の色素が抜けて白や黄色の模様が入ることを「斑」(バリエガタ)といいます。この斑入り種は希少価値が高く、あまり出回っていないこともあり非常に高価です。生産者を訪ねると見せてもらえるかもしれません。
また、半分だけ斑が入っているものは半月に見えることから「ハーフムーン」と言われ、更に希少価値が高くなります。
コントラストが美しいですね。
一般的に斑入り種は葉の色素が薄いため、斑が入っていないオリジナル種に比べると※「葉焼け」をおこしやすく管理は若干難しくなります。
※葉焼け・・・人でいうところの「日焼け」
3.【シーン別】センスの良いモンステラの飾り方5つのテクニック
モンステラはデザイン性、インテリア性に富んでおり、棚の上・テーブルの上・床置きなどと場所を選ばず、あらゆる雰囲気の部屋にも順応してくれる万能な観葉植物です。
飾り方次第でインテリアをグッとセンスの良いものに変える力を持っています。
ここではシーン別で飾り方のテクニックを紹介します。
それでは見てみましょう。
3-1.エントランスやアプローチに飾って楽しむ
ご自身やご家族またはお友達をモンステラでお出迎え。耐陰性、耐寒性に優れたモンステラはさりげないウェルカムプランツとして最適です。
日陰になりがちな玄関にどんな観葉植物を置くか悩んだときは、モンステラを選ぶとよいでしょう。
地面に直接モンステラを植えているお宅もあるようです。巨大でインパクトのある葉と瑞々しいツヤがすごくかっこいいですね。
モンステラの地植えは、一度越冬するとほぼ毎年越冬できるようになります。もちろん異常気象で大幅に気温が下がると枯れてしまうこともありますが、基本的に霜に当たらず、茎だけ生き残れば春に芽が出てきます。興味がある方は是非試してみてはいかがでしょうか。
3-2.キッチン・ダイニングに飾って楽しむ
程よい存在感と豊かなデザイン性を持ったモンステラは、キッチンやダイニングにもよくマッチします。
また、キッチンにそんなにスペースをとれないときは切り花を使うのもいいでしょう。
シェルフやテーブルの上のちょっとしたスペースを利用しモンステラを楽しめます。
モンステラは非常に持ちの良い植物なので、切り花といえど花瓶の中の水を毎日替えてあげれば、1~2ヶ月位は綺麗な状態を保ってくれます。
また、ランチョンマットとしてモンステラの葉を使うと一気にトロピカルな印象に早変わりします。
ハワイアンフードでおもてなしをする際にはぜひおすすめしたいテクニックです。
3-3.リビングルームに飾って楽しむ
モンステラは(特にデリシオーサ)はサイズ感、インパクトからリビングのシンボルツリーとして最適です。
大きすぎると感じる場合は部屋の隅に置きましょう。圧迫感が減少し、効果的な背景として機能してくれます。
特大のモンステラの迫力の固め置き。このようにお部屋の一番目立つ場所にシンボルツリーとして置いてみるのもかっこいいですね。
また「ペルツーサ」や「デリシオーサ コンパクタ」などのミディアムサイズは、抜けた空間を埋めるようにチェストやラックの上に置くといいですね。
またほかの植物との相性も良いため、固め置きをするのもテクニックの一つです。モンステラの存在感を一層引き立ててくれます。
3-4.ベッドルームに飾って楽しむ
モンステラは「空気清浄効果」、「湿度調整効果」が高く、視覚的・身体的にもリフレシュさせてくれます。そのため一日の疲れを取るベッドルームにもおすすめといえます。
朝目覚めてモンステラが視界に飛び込んでくることを想像すると、清々しい朝を迎えられそうな気がしますね。
ただしベッドに近づけすぎて置いていると、寝ている間に違う意味でモンステラが飛び込んできますので、ある程度の距離をおいて配置しましょう。
ベッドルームなどは床に直接鉢を置いてしまうとベッドの陰に植物が隠れてしまい、モンステラの良さが消えてしまいます。
そんな時は台や椅子にモンステラを置いて高さを調整してあげることがポイント。ベッドとのバランスがとれ立体感が生まれます。
また、意外にもモンステラは和のテイストにも合います。やはりモンステラは万能なインテリアプランツといえますね。
3-5.バスルームやパウダールームに飾って楽しむ
モンステラのエキゾチックなシルエットは、バスルームを一気に優雅な雰囲気に変える力を持っています。
日本ではバスルームをあまり広く設計されていないので、切り花や「ミニマ」もお勧めです。
4.もっとモンステラを楽しむ!最高に可愛い雑貨6種
モンステラは葉一枚でも絵になる植物です。鉢植えの植物にとどまらずモンステラをモチーフにした雑貨や絵画などのアイテムも数多く存在し、多くの人を惹きつけてやみません。ここではそんな魅力が詰まったモンステラの楽しみ方を一緒に見ていきましょう。
4-1.モンステラの名前の由来
まずは名前の由来から。モンステラの名前は、ラテン語でMONSTRUM(モンストラム)「異常・怪物」に由来するといわれています。薄気味悪いジャングルの中に生息し、あの奇妙な葉の形やおびただしくむき出しみなっている気根。その姿から名づけられたと言われています。
また英語での別名はモンステラの葉の穴がスイスチーズを連想させることから「スイスチーズ プラント」とも呼ばれ、ハワイ語で「MONSTERA」とは〝水が湧き出る“と言う意味があるそうです。モンステラは名前の由来も素敵ですね。
4-2.モンステラでお馴染みなHAWAIIの雑貨を楽しむ
この写真はビンテージのハワイアンファブリックです。ハワイにモンステラが入ってきたのが19世紀~20世紀の間と言われ、ハワイの人々はモンステラの穴から光が差し込むことから「希望の光を導く」としてハワイイアンジュエリーやアロハシャツ、ハワイアンキルトなどにモンステラを描き、古くからハイビスカスやプルメリアに並びモンステラを愛し、親しんできました。今ではハワイの代名詞と言わんばかりのモンステラ!そんなモンステラの可愛い雑貨の数々、ほんの一部ですが紹介します。
4-2-1 .モンステラとファッション
ハワイでモンステラは神聖な植物とされています。
鮮やかな配色がさわやかですね。
4-2-2.モンステラとカトラリー&キッチンツール
キッチン雑貨も豊富にあり、全てのキッチンアイテムがモンステラで揃えられると言っても過言では無いほど充実したアイテムの数々。モンステラ雑貨を置くとキッチンが華やかになりますね。
4-2-3.モンステラとハワイアンジュエリー&アクセサリー
ハワイアンジュエリーは、ハワイの大自然をモチーフにした古くから受け継がれている伝統的なデザインだそうです。またモンステラは繁栄・高成長・成功などの意味が込められているそうです。とても上品でおしゃれですね。
4-2-4.モンステラと生活雑貨
これほどモンステラグッズがあるということは、それだけ多くの人に愛されているということですね。モンステラの葉には見る人をハッピーにさせてくれる特別な〝力″があるのでしょう。
4-2-5.モンステラと飾りやおもちゃ系雑貨
何ともウキウキするようなモンステラ雑貨ばかりですね。部屋にさりげなく置くだけで十分インテリアとしてもたのしめそうですね。
4-2-6.モンステラとハワイアンキルト
ハワイの伝統工芸の一つともいえるハワイアンキルト。独特の2色使いで上下左右対称なデザインが有名です。
葉の中に、「プカ」と呼ばれる穴があいているデザインのものも多くあります。これはモンステラやマドカズラのことで、ハワイアンキルトでは人気のデザインになっています。
今はあらゆる生活雑貨からアクセサリーに至るまでたくさんのモンステラグッズがあります。
観葉植物のモンステラと一緒にこのような雑貨を生活に取り入れてモンステラライフを楽しんでください。
5. 知っておきたい!イキイキと美しいモンステラを育てる4つのポイントと増やし方
ここではモンステラの育て方について教えます。
モンステラは冒頭でもご説明した通り熱帯雨林、つまりジャングルで自生している植物です。
そこでまず頭に入れて置きたいのが、「モンステラを元気に育てるにはモンステラの原産地(ジャングル)の環境にいかに近づけてあげられるか」と言うことです。
5-1.モンステラと日光
モンステラは、原産地で生い茂る高い木々に着生し、少ない日光で生活しているため日陰に強い観葉植物です。
日陰といっても室内ではどれぐらいの明るさまで大丈夫なのかわかりづらいと思いますので、下の写真を見て明るさを比較してみて下さい。
モンステラにとって最適な明るさは①、②の部屋がベスト。
③④の部屋でも育てることは可能ですが、長期間置きっぱなしになると、日照不足で葉と葉の節目の間隔がだらしなく伸びてしまう「徒長」の症状がでてしまいますので、毎日①の明るさの部屋に4時間以上置くことを心掛けてください。
※注意!モンステラは直射日光を嫌います!カーテンが無い窓際や出窓などで夏場の強い日差しを受けると「葉焼け」をおこします。一度焼けてしまった葉は、元には戻らないため十分注意してください。
5-2.モンステラの水やり
モンステラを枯らしてしまう原因の大半が『水やり』によるものです。
モンステラは年間を通して、土が乾いていたら水を与える。土が湿っていたら水を与えない。
これを守っていれば、水やりで失敗することはそうそうありません。
もともと乾燥にも強いため、水やりを何日か忘れたくらいではモンステラが枯れることはありません。
ただし、水のやり過ぎには注意。
土が常に湿った状態になると、根が呼吸できず腐ってしまう「根腐れ」に繋がり、最後には枯れてしまいます。
乾いた状態がわかりづらいときは『土を見て・触って』ください。
土が乾いているか湿っているか、判断しにくいときは。指で土に触れてみます。下の画像のように湿っていればジメジメしていますし、指に土が付いてきます。乾いていればサラサラしていて、指に土はほとんど付きません。
土を確認し乾いていれば次に水やりです。必ず鉢の下には、受け皿を敷いておきましょう(受け皿は深めのものが便利)。そして水をたっぷりとあげ、鉢の下から水が浸み出てくるまであげます。
ここで勢い良くたくさんの水をあげると受け皿からもあふれ出てしまうので少しずつ様子を見ながら与えましょう。
また鉢から受け皿に出た水は、土に水が染み込むのを待つため10分ほどたって必ず捨てましょう。
またモンステラは多湿を好む植物です。霧吹きや加湿器で空気中の湿度をあげてあげると更に喜ぶでしょう。
モンステラは水の加減でも葉の切れ込みの入り方が変わってくると言う説があります。部屋の明るさや気温、乾燥具合など環境により水の与える量と頻度は大幅に変わってきますので、ご自身でモンステラの様子を見ながら、合った水やりの頻度を見出してみて下さい。
水やりについてもっと詳しく知りたいときは観葉植物の水やりで絶対に注意するべき3つのポイントを参考にしてください。
最後に水やり関して1つだけ補足いたします。よく朝起きてモンステラを見ると葉先に水滴が付いていることがあります!これはサトイモ科に見られることで、根から吸い上げた水が葉の気孔から蒸散できないときに生じる現象で、悪い影響はありませんのでご心配なく。むしろモンステラの調子が良い証拠とも言えます。
5-3.モンステラの温度管理
モンステラ熱帯性の植物なので暑さに強く、春~秋にかけて屋外(直射日光を避けた場所)で過ごすことが出来ます。
また、モンステラは寒さ(耐寒性)にも強く5℃まで耐えてくれます。
九州地方では霜が当たらない軒下(外)で越冬することもあります。個体差もあるので耐寒性はもっとあるのかもしれません。とはいえ安全のため冬場は最低気温が5℃を下回ったら室内に入れてあげてください。
5-4.モンステラの植え替え
モンステラは成長にもよりますが2~3年サイクルで植え替えをした方がよいでしょう。
鉢の底を見て根が出てきていれば、根が鉢中にいっぱいになっているサインですので植え替えのタイミングです。
その時下の写真のように伸びすぎてしまった気根などはカットしてもなんの問題もありません。
詳しい植え替え方法・時期・土に関しては、観葉植物の植え替えで絶対に注意しなくてはいけない3つのこと参考にしてください。
5-5.モンステラの増やし方
最後にモンステラの増やし方を3種類教えます。
まずはモンステラとハサミを用意して…少し勇気がいるかもしれませんがまずはモンステラの茎を切ってみましょう!
5-5-1.水さし
水さしは初心者に向いていて、簡単に言うと切ったモンステラを花瓶やコップに水を溜め、つけておいて下の写真程に根が出たら土(鉢)の中に植えてあげるという増やし方です。
ポイントは中の水を腐らせないことで、毎日水の交換が必要です。
ちなみに葉の部分だけを水につけても、根は出ませんのでご注意を。
5-5-2.さし木
カットした茎を水苔(もしくは土)を入れた鉢に挿して根を出させる増やし方です。
ここでのポイントは水苔(土)を乾かさずに常に湿った状態に保つことです!毎日の水やりは大変でしょうから鉢の下に受け皿を用意し、受け皿に水を溜めておくと水の管理も容易になります!
環境が良ければ、さし木を開始して1ヶ月~2ヶ月で新しい芽がでてきます。
5-5-3.茎伏せ
茎伏せは2~3節分の茎(葉はついていなくても可)を用意します。さし木と同様に水苔(土)が入った鉢の中に茎を寝かせて芽を出させる増やし方です。
ポイントとしては寝かせる際に茎をしっかり水苔(土)に密着させ、鉢を湿った状態に保つことです!
こちらも水さし同様で、葉の部分では芽がでることはありません。
茎から根が出てきたら、鉢に植え替えます。
また、茎をカットした後の株の方も、しっかり新しい芽がでてきますので、くれぐれも捨てないようにしましょう!!
6. まとめ
いかがでしたでしょうか。ここまでモンステラの性質から育て方、飾り方、楽しみ方まで紹介してきました。
最後まで読み進めたあなたはすでにモンステラマスターです。
モンステラを育てるときに困ったことがあれば、いつでもこの記事に戻ってきてください。きっと役に立つことでしょう。
ちなみに最後に豆知識を…モンステラの葉ってなんで切れ込みが入り、穴が開くかご存知ですか?
下の葉に光を与えるためなど諸説ありますが、実は原産地での熱帯雨林(ジャングル)と関係があります。
ジャングルには特有のスコールと呼ばれる、一時的な豪雨が毎日のように降ります。モンステラはそのスコールで葉が破けないように切れ込みや穴が開いているんだそうです。なんと頭が良いのでしょうか。
これからもモンステラを可愛がってあげてください。
大変参考になりました。
ひとつ教えてください。
うちのモンステラは一節が長く縦にではなく横に流れたように伸びてしまいます。
じょうずに形をつけるこつがあったら教えてください。
坂井様
メッセージありがとうございます。
ご質問ですが、横に伸びたモンステラの茎は、支柱を立ててビニタイで固定するのが一番良いと思います。
モンステラは他の樹木に寄り添って伸びていく性質があり、どちらかといえば横に広がります。生長してくると茎が暴れ、まとまりがつかない姿になります。
そこで、形を整えるためには支えを作ってあげる必要があります。
方法は、鉢土の中に支柱をまっすぐ突き立てて、その支柱にモンステラの茎が倒れぬようビニタイを巻きつけて固定するだけです。
支柱、ビニタイはホームセンターで手に入りますので、探してみてはいかがでしょうか。
ありがとうございます。
早速やってみます。
モンステラについて、ものすごく勉強になりました。
ディスプレー(飾り方)のお写真がすごく素敵ですね☆
私もバスルームにヒメモンステラを、玄関のポーチにデリシオーサを置いて
真似してみました(#^.^#)
こちらのサイトを訪れて、モンステラに興味をいだいて、まだ初心者です。
モンステラを上手に育てていくことはもちろんですが、鉢選びも重要だなぁ~と
感じています。
まもなく斑入りのバリエガタも家に届く予定なので、こちらはリビングのソファ脇に置きたいと思います。
宮城なので、真冬の夜間の室内は7~8℃。越冬にはギリギリですが適宜、窓越しの
ひかりを当てるなどして、寒い冬を乗りきってみたいと思います☆
pia様
嬉しいメッセージをいただき、ありがとうございました。
お役にたてて何よりです。
モンステラのバリエガタは珍しいですね。
今年の冬を無事に乗り切れるようお祈りしております。