
パキラを育てる時に一番気になるのは水やりの方法ではないでしょうか。
水を与えすぎてもダメ、足りなくてもダメ、いったいどんな水やりをすればいいの!?そう悩んでいる方もいるかもしれませんね。
水やりはプロでも3年かかるといわれるぐらい奥が深いものです。
ここではポイントを絞ってパキラの正しい水やりを紹介します。
1.水やりのタイミング
水やりは「土が乾いたらたっぷりと与え、受け皿に水をためない」が基本です。
パキラはもともと湿潤を好む植物ですが、乾燥にも強いため比較的水管理は容易です。
しかし頻繁に水を与えすぎて常に土がジメジメと湿っている状態では、根が酸素不足に陥り腐ってしまいますので、水やりは土の表面が乾いて白っぽくなったら、鉢底から流れてくるまでたっぷり与えるようにしてください。
このとき、大切なことはたっぷり水を与えるということです。
でも「土が乾いたら」という表現は、どんな状態かわかりづらいですよね。
写真で説明します。
①が土が乾いた状態です。
土の表面を指で触っても湿っていません。
②が水を与えた後、もしくは土が湿っているときです。
指触ると湿っているのがわかります。
水をたっぷりと与えるとはどういう意味か分かりづらいと思います。
写真で説明します。
①ベランダで水やりをするときは鉢から水が浸みだしてくるまで水を与える。これが「たっぷり与える」ということです。
②室内であれば受け皿に水が浸みだしてくるまで与えます。
そのあと受け皿にたまった水は捨てます。そのままにしておくと根腐れをおこして枯れてしまうからです。
水やりは鉢内の空気の入れ替えの役目もしているため、土の表面をサッと濡らしただけでは,古い空気を押し出すことができないばかりか、根っこまで水が浸透しないため、水が切れてしまうことがあります。
上手な水やりは土の表面にまんべんなく水をやり、鉢の底から水が流れてくるまで与えるということを覚えておいてください。
また、 鉢の底に受け皿を敷く場合、受け皿に溜まった水を捨てるのは、根腐れの原因になるからです。
2.季節による水やりの頻度
季節ごとの水やりのタイミングは
1月から4月は1週間に1回。
5月から9月は1週間に2~3回。
10月から12月は5日に1回。
これが目安です。
もちろん部屋の明るさや乾燥具合によって変わりますので、あくまで目安ととらえておいてください。
秋、冬時期に水やりを少し控えるのは、乾かし気味に管理することで根腐れ防止につながることと、寒さへの抵抗力が増すためです。
3.葉水の与え方
水やりとセットで覚えておきたいのが葉水です。
葉水は霧吹きで葉に直接水を吹きかけることを指します。
葉水はつやのあるイキイキとした葉を育て、病害虫を防ぐ効果があるので、できれば毎日葉水を与えてください。
4.ハイドロカルチャーの水やり
ハイドロカルチャーのパキラの水やりでは4つの注意点があります。
① 水は発砲煉石の入っている高さの1/4程度の高さまでしか入れないこと。
② 鉢の中に水が残っているときは、水を足さないこと。
③ 発砲煉石の表面が乾くまでは水を足さないこと。
④ 冬場は発砲煉石の表面が乾いて3日後ぐらいに水を与え、乾かし気味に管理すること。
※発砲煉石とはハイドロボール、レカトンのことを指します。
ハイドロカルチャーの水やりは鉢内の発砲煉石が乾いてきたら、初めて水を足してください。
以前は私も水をためっぱなしにしていたのですが、ことごとく枯れてしまいました。
原因は根腐れでした。
常に水に浸している状態だと、根の酸素不足で根腐れをおこします。
また水にコケがはったりして非常に不衛生でもあります。
鉢の中の水はいつも清潔に保っておき、根に新鮮な空気をふれさせるため、乾かすことが必要となってきます。
ハイドロカルチャーの根腐れを防止するために役に立つのが、珪酸塩白土で商品名はミリオンです。
これは根腐れ防止や水質改善に効果があります。
またハイドロカルチャー専用の肥料でイオン交換樹脂剤があります。
イオン交換樹脂剤は、水質浄化と肥料となる養分をゆっくりと排出する2つの効果を持っています。
ミリオンとイオン交換樹脂剤はハイドロカルチャーを育てる時にとても役に立ちますので、ぜひ使ってみてください。
いかがでしたでしょうか。
簡単なようで意外と難しいのが水やりです。
パキラの水やりをマスターすると多くの一般的な観葉植物にそのまま使えます。
ぜひマスターして様々な観葉植物にも応用してみてください。
ものすごくためになりました。
お役に立てて何よりです。
コメントありがとうございました。
マンションに引越したお祝いにパキラを頂きました。 が、 葉の正面が白く斑点のような物(ぽつぽつ)がありその周りが黒くなっていますが、これは病気でしょうか
お知らせいただければ幸いです。その他の管理の仕方は大変参考になりました。
北越英雄さん
パキラの斑点でお悩みのようですね。
斑点の大きさや、斑点がどのくらいついていますか?
それによっても変わってくるのですが、
恐らくカイガラ虫ではないかと思います。パキラは、病害虫・病気には、なかなかなりにくい植物なのですが、まれに、病気や害虫がついてしまうことがあります。
まずは湿らせた雑巾を用意し、葉が破れない程度に強く拭いてみてください。それで、白い斑点がふき取れるようであれば、原因はカイガラ虫です。
全くふき取れないのであれば、可能な限り斑点がある葉をカットし、パキラの置き場所を空気が流れる場所へ、移動させ様子を見てみましょう。何か、斑点性の病気の可能性があります。
また、他にも夏の強い日光による葉焼けや、単に葉に傷がついてしまっているという可能性もあります。
一度痛んだ葉が元に戻ることは無いので、今以上被害を増やさないよう、新しい葉に被害が出ないように、上記の方法で対策をされて見てください。
対策後も症状が出続ける場合はまた改めてメッセージをください。
パキラを育て始めたところで、すごく心配だったんですが、このサイトのおかげで安心しました。本当にためになりました。ありがとうございます!
匿名様
メッセージありがとうございます。
頑張って元気なパキラを育成してあげてくださいね。
親に駄々をこねて買ってもらったパキラなので、とても大事に育てています。それなのに、葉っぱに黒い点々があって拭いても取れないんです。なんででしょうか。おしえてください。
東倉千桜(中学1年)様
メッセージありがとうございます。
パキラのことでお悩みのようですね。現物を見ていないのではっきりとしたことは言えませんが、拭いても取れないということは、害虫などの心配はまずいらないと思います。
おそらく何らかの病気や菌が原因なのではないかと思います。これからパキラは成長期に入り新たな葉をどんどん展開させると思います、どうしても気になるようであれば、その部分だけをハサミでカットしてみるのも良いかと思います。一度様子を見て、また新たに黒い点々がつくようであればメッセージを下さい。
宜しくお願い致します。
パキラを2体育ててるのですが
1つは鉢につちを入れて育てて
もう2つ目はガラスに名前がわからないのですが茶色の粒の方のやつです
その2つめのパキラの葉が先がだんだん色が薄くなって黄色くなって来ています泣
これはダニなのでしょうか?
水のやり過ぎなのでしょうか?
刹那 様
メッセージありがとうございます。
パキラについてお困りのようですね。
葉の色が悪くなる原因が葉ダニの場合、良くb見ると蜘蛛の巣状のものが夥しく葉についていると思うので確認されてみて下さい。
ついていないようでしたら、原因は水のあげすぎ、もしくは、冬の寒さで元気が無くなってしまったということが考えられます。
水遣りは、茶色の粒が完全に乾燥してから水をあげ、今の時期から秋にかけて市販の液体肥料を合わせてあげることをお勧めいたします。そうするとこれから成長期に入るパキラは、、葉がグングン出てくると思います。
また、置き場所はいかがですか?直射日光の当たらないやさしい光が入る、風通しが良い場所がパキラにとっては居心地の良い場所です。
まずは、水遣り間隔と置き場所を見直してみて下さい。
刹那様のパキラが元気になることを心より願っております。
今後とも、何かお困りの事や、分からない事・ご質問などございましたら、メッセージをお待ちいたしております。
ちなみに茶色の粒は、水耕栽培用の「ハイドロカルチャー」と言う名前のものだと思います。ご参考までに・・
返信ありがとうございます
葉っぱの先だけが黄色くなっています
みずをしめらしたタオルで拭いてもとれず、よくみるとプチプチ穴空いている感じです
場所は日中は白レースカーテン越しの日の当たるところに置いています
水は1週間に1回あげていたのですが量が多かったかもしれません
丁寧に教えて頂きありがとうございます
教えて頂いたことをやってみたいと思います
よくこちらのサイトを参考にさせていただいています。
私が育てているパキラなのですが、根がとても少ない様で土にそこまで根を張っていないみたいです。
根っこの成長を促すにはどうしたらよいでしょうか?秋ごろまでは根っこが土に張っている状態でした。
それと、根っこが少ない時の水やりのタイミング等もお聞きしたいです。
むー 様
メッセージありがとうございます。
パキラについてお悩みのようですね。
秋ごろまでは根が今よりも張っていたという認識でよろしいでしょうか?
根が少なくなっているということは、根腐れを起こしてしまい、腐った根が切れてしまた為に、根が少なくなったと考えられます。
根の発育を良くするには、水の量は今のままで結構ですので、水やり間隔を見直してみましょう。土を触りしっかり乾いてから水をあげるようにすると良いですよ。
根は、土の中の水が不足(乾燥)することにより、水を求めてより地中深くへ、広域に水を吸えるように根を伸ばしだします。このことを頭において水の管理をしてみて下さい。
最後に、根が少なくなっているので、当然水を吸うことも下手になります。秋頃の根があった時に比べると、土の乾きが遅くなるので、重複いたしますが「土が乾いてから水をあげる」を常に意識してみて下さい。
一度それで様子を見ていただいて、分からない事・ご質問などございましたら、ご遠慮なくメッセージをお待ちいたしております。
むー様のパキラが元気に根を張り活き活きとした株になることを心よりお祈りしています。
返信していただきありがとうございます。現在様子見をしているのですが、幾つか気になっている事があるので再度ご質問させていただきます。
秋頃と比較すると、鉢に入っている土の量が減っているように見えるのですが何か理由などはあるのでしょうか?また、対策などはありますか?
それとパキラの葉っぱの先の方から枯れてきていた(こちらはアドバイスを頂いた後は枯れなくなっているように見えます)のですが、こちらも理由等がありましたらお聞きしたいです。
むー様
お世話になっております。
まずは土が減る原因を見ていきましょう。
唐突ですが、むー様のパキラはご購入されてどの位たちますか?
ご購入されて1年~2年以上たっているのであれば、土が古くなっていることが考えられます。
土は古くなると団粒構造が崩れ、徐々に硬く、体積も減ってきます。
水はけが以前に比べ悪くなっているなどは無いですか?
悪くなっているようでしたら、間違いなく土の劣化が原因で土が減っていると考えて良いでしょう。余談になりますが、その際は植え替えを行いましょう。
次に、葉先の枯れが減った理由です。
以前のむー様のパキラは水のあげすぎによる「根腐れ」をおこしてしまい、根が無くなるとともに、葉先が枯れてきたと考えられます。
植物は根腐れを起こしてしまうと、弱い部分から、つまり新芽や葉先から傷み(枯れ)が生じてきます。
なのでこれからも見えない根の状態は、このようなことに注意していると気づくことができるので、どうぞ頭に入れておいて下さい。
うまい説明ができずに誠に申し訳ありません。
これからも引き続きむー様のパキラが元気に生長する事を心よりお祈りしております。
再度の返信ありがとうございます。パキラを買ったのは一年と一ヶ月前になります。水はけは確かに悪くなっていたかもしれません。是非、植え替えは行おうと思います。
返事が遅くなりましたが、質問への丁寧なご回答ありがとうございます。
むー 様
とんでもございません。
植え替えをされ、これからも大切にパキラを育ててあげてください。
応援しています!
本日、ハイドロカルチャーのパキラを購入したのですが、まずは乾かしてから水をあげた方が良いのでしょうか?
武井 様
メッセージありがとうございます。
おっしゃる通りハイドロカルチャーに植えられているものでも、乾きを確認された後に水やりをされて下さい。
水やりのポイントとして、
容器いっぱいに水を与えるのではなく容器の1/3程度、もしくはそれ以下の量を与えることです。
1度にたくさんの水を与えると当然乾きも遅くなります。
乾きが遅いと根腐れに繋がる可能性も高くなるということを頭に入れておいて下さいね。
以上の点に注意され、今後も武井様のパキラがスクスクと元気に育ってくれることを心よりお祈りいたしております。
水のあげすぎでしょうか?葉が枯れ、木の部分がふかふかしています。元気になりますか?
小林弘子 様
メッセージありがとうございます。
お持ちのパキラの幹がブヨブヨになってしまったのですね。
恐らく、寒さもしくは水の与えすぎによる、根腐れ・幹腐れが原因かと思います。
現物を確認していないので、的確なアドバイスはできかねますが、幹の部分が茶色く変色し、縦ジワが入っているようでしたら恐らく再び元気になることは厳しいかと思います。
しかし、幹の変色も無く、シワも入っていないようでしたら、再び葉を出してくれる可能性もあります。
どちらにせよ今は冬場ということもあり、新しい葉の展開を期待することは厳しいので、暖かいリビング内の日光が当たる場所へ配置し、「土が乾いたことを確認してから水を与える」を徹底し、暖かくなる春まで様子を見てあげるのが良いでしょう。
小林様のパキラが再び元気な姿になることを心よりお祈り致しております。
最近、斑入りのパキラを購入したのですが植え替え後に葉っぱが茶色く変色した後に、落葉してしまいました。
一番下の幹の葉っぱが落ちているので、自然現象なのかと思いましたが何か他の要因等考えられたら、教えて頂きたいです。