
プニプニした質感がかわいい多肉植物は色も多彩で、種類も豊富。
「自分が育てている種類以外にもどんな種類があるんだろう。」「人気がある種類を知りたい」と思ったことはありませんか?
この記事では、よく見かけるオーソドックスな種類 、人気がある種類、見た目がおもしろい種類などを“属”や“科”ごとに分類し、厳選して121種紹介します。
また、多肉植物のオシャレな飾り方もあわせて紹介します。
この記事を読んで、お目当ての品種を上手に飾り、洗練されたインテリアを楽しんでみてはいかがでしょうか。
目次
2.多肉植物オシャレな4つのアレンジと洗練された飾り方4つのテクニック
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多肉植物の育て方『【タイプ別】多肉植物の育て方4つのポイントとよくあるトラブル対処法』
1.彩り豊かな多肉植物121選
ここでは特徴のある“属”や“科”を日本語表記で五十音順に紹介していきます。
紹介する品種が多いため、検索しやすいように索引を入れておきます。ぜひご活用ください。
基本的に、“属”ごとに分類していますが、特徴のあるアデニウム、チレコドン、ボンバックスなどは「コーデックス類」、「ガガイモ」や「サボテン」はそれぞれ“科”で分類しています。
1-1.アエオニウム
黒紫色に染まる「黒法師(クロホウシ)」や、古代の緑の手鏡と呼ばれる「明鏡(メイキョウ)」が有名で、様々な色で楽しませてくれます。生育タイプは「冬型」を中心に「春秋型」が混在。
この中ではドドランタリスが春秋型で他はすべて冬型。
1-2. アガベ
百年に一度、神の花を咲かせるとも言われ、古くから“ひも”や“たわし”の材料や、テキーラ、アガベシロップなどの原料になるアガベ属。整然として豪壮な姿がガーデンプランツとしても人気があり、庭園植物としてリュウゼツランが広く普及。中型種、小型種でも楽しめるためコレクションとしても人気がある。生育タイプは「夏型」。
1-3. アドロミスクス
卵のような葉に斑紋(はんもん)がはいる「天錦章(テンキンショウ)」を筆頭に、かわいらしい姿の品種が多く、コレクションが楽しいグループ。生育タイプは「春秋型」。
1-4.アロエ
葉は魅力的な色彩のものが多く、花はオレンジ、イエロー、サンゴ色など鮮やかな花が多い。古代エジプトやローマでは医薬品として活用されており、葉の粘液は食物繊維として優れているため、世界中で利用されている。生育タイプは「春秋型」を中心に「夏型」が混在。
1-5.エケベリア
バラの花のように整った葉と、多彩な色が美しく、葉のバラエティにも富んだエケベリア属。人気が高くコレクターも多い。生育タイプは「春秋型」。
1-6.オロスタキス
子株が芽吹きやすい種類が多く、「子持ち蓮華(コモチレンゲ)」、「富士(フジ)」などが有名。生育タイプは「春秋型」。
1-7. ガガイモ科
強烈な印象の花を咲かせることで知られるガガイモ科の植物。花に腐肉臭があるものが多く、ハエなどの虫を誘い交配させる特徴がある。生育タイプは代表的なスタぺリア属が「春秋型」中心。フェルニア属は「夏型」が中心。
1-8.ガステリア
「臥牛」が有名で、葉が左右対称につき茎がないのが特徴。耐寒性に優れ病害虫も少ないため、非常に育てやすいことで知られるが、直射日光は苦手。遮光をした明るい日陰で育てます。生育タイプは「春秋型」。
1-9.カランコエ
葉の形や色がおもしろい姿のものが多く、花もカラフルで美しいカランコエ属。乾燥に強く、手間のかからない反面、寒さには弱い。生育タイプは「夏型」を中心に「春秋型」が混在。
1-10.クラッスラ
変化にとんだ姿が魅力のクラッスラ属。小型種から高さ3~4mの大型種まで種類が豊富で、紅葉を楽しめるものもあります。
生育タイプは「春秋型」を中心に「夏型」、「冬型」が混在します。
1-11.グラプトペタルム
エケベリアに近いグループで、肉厚の三角形の葉が茎の先につく、愛らしい姿が特徴。生育タイプは「春秋型」。
1-12. コーデックス類
「コーデックス」とは茎や根が極端に肥大した多肉植物の総称で、その肥大した茎や根に水分をため込み乾燥に耐える仕組みを持っています。生長が非常に遅く、長い年月をかけて太らせた株は見ごたえ十分。愛好家にとても人気があります。多くの科にまたがるため、生育タイプは混在。代表的なアデニウム、アボニア、アデニア、パキポディウムは「夏型」。チレコドン、亀甲竜は「冬型」に分類。
1-13.コチレドン
葉は柔らかい毛に覆われていたり、光沢のあるものや、白粉を帯びるもの、冬に色づくものがあり、花も美しい種類が多いコチレドン。「福娘(フクムスメ)」、「熊童子(クマドウジ)」などが有名。生育タイプは「春秋型」。
1-14. コノフィツム
リトープスとともに「玉型メセン」を代表し、「太陽の子」「風の精」とも言われるように、明るい場所で風通しの良い場所に置くと、きれいに育ちます。生育タイプは「冬型」。
1-15.サボテン科
サボテン科に属する植物の総称。形から「柱サボテン」、「ウチワサボテン」、「玉サボテン」などに分類される。種類が非常に多いため、園芸の世界では多肉植物と区別して扱われる。生育タイプは「夏型」が多い。
サボテンの種類については『サボテンの種類~強刺類、有性類、花サボテンなど厳選99種~』で詳しく紹介していますので、興味がある方はのぞいてみてください。
1-16.シノクッラスラ
クラッスラ属に近いグループ。
1-17.セダム
プリプリとした小さな葉で群生する種類が多いセダム属。暑さ・寒さ・乾燥に強く「万年草(マンネングサ)」と呼ばれグランドカバーとしても活用される。蒸れに弱いため、風通しの良い場所を好む。生育タイプは「春秋型」。
1-18. セネキオ
葉が丸く肉厚になったり、茎が多肉化したり、バラエティーに富むセネキオ属。生育タイプは代表的なグリーンネックレスが「春秋型」、マサイの矢じりは「夏型」、新月は「冬型」など混在するが、どれも春と秋に生長する。
よく流通している『ルビーネックレス』こと「紫月(しげつ)」は“セネキオ”ではなく“オトンナ”という属に分類される。生育タイプは「冬型」。
1-19.センぺルヴィヴム
密集する葉が花のように見え、群生する姿が美しいセンペルヴィブム属。多肉植物の中で最も寒さに強く、夏の暑さに最も弱いという性質がある。生育タイプは「春秋型」。
1-20. ダドレア
地球上で最も白い植物と言われる「仙女盃(センニョハイ)」を代表に、葉の表面が白い粉で覆われたダドレア属はどれも美しく華麗。生育タイプは「春秋型」。
1-21.ハオルチア
葉がレンズのようになり光の透過を楽しめる「軟葉系」と、葉が硬く爪のような「硬葉系」に分かれる。もともと岩陰などに自生しているため、直射日光を避けた場所で育てるのが原則。生育タイプは「春秋型」。
1-22.パキフィツム
ぷっくりとした丸みのある葉に白いロウをかぶせたような姿で、淡いピンクや赤紫色に染まり美しい。化粧をしたような姿から「月美人(ツキビジン)」、「月下美人(ゲッカビジン)」など、美人と名のつく種類が多いのも特徴。生育タイプは「春秋型」。
1-23. フォーカリア
怪獣が口をあけたような見た目のフォーカリア属。生育タイプは「冬型」。
1-24.ユーフォルビア
多肉植物の中でも特に種類が多いユーフォルビア属。サボテンによく似た品種から、「球形」、「タコもの」、「樹木型」、「花キリン」、「塊根性」などのグループに分かれる。生育タイプは「夏型」を中心に「春秋型」が混在。
1-25.リトープス
石ころのようなユニークな葉と多彩な色彩から「生ける宝石」と呼ばれるリトープス属。「玉型メセン」とも呼ばれ、自生地では動物からの食害をさけるため石に擬態しています。脱皮を繰り返して生長する特徴を持つ。生育タイプは「冬型」。
以上、121種をご紹介しました。
育て方は生育タイプによって異なるため、『【タイプ別】多肉植物の育て方4つのポイントとよくあるトラブル対処法』を参考にしてください。
続いて、おしゃれな多肉植物の飾り方を紹介します。
2.多肉植物オシャレな4つのアレンジと洗練された飾り方4つのテクニック
ユニークな姿と多彩な種類が豊富な多肉植物は、おしゃれなインテリアアイテムとしても非常に人気があります。
ここではオシャレなアレンジと洗練された飾り方のテクニックを紹介します。
2-1.多肉植物のオシャレな4つのアレンジ
購入時はポットやプラスチックの鉢に植えられていることが多い多肉植物ですが、アレンジ方法によって更に可愛らしく飾ることができます。ここで4つのアレンジ方法を紹介しますので、活用してみてはいかがでしょうか。
2-1-1.鉢カバーをアレンジ
もともとオブジェのようなシルエットの多肉植物は、鉢カバーが変わるだけでもグッと印象が良くなります。
お気に入りの鉢カバーに植え替えるだけでおしゃれな雰囲気に…。植え替えに自信がない方は『多肉植物の植え替え~【生育タイプ別】元気に育つ3つのポイント~』に詳しく方法を紹介しているので、参考にしてみてください。
どんな鉢カバーにしようか迷った時は、白の鉢カバーに植え替えれば間違いがありません。
多肉植物の色が際立ち、爽やかな印象に見せることができます。
2-1-2.お気に入りの雑貨に植え替える
鉢カバーに限らず、雑貨やブリキ缶・木製のボウル・マグカップなどに多肉植物を植えても、一味違ったオシャレな雰囲気を演出することができます。
錆ついたブリキなどもアンティークな雰囲気で相性抜群。アイデアを生かし、様々な雑貨でアレンジに挑戦してみてはいかがでしょうか。
2-1-3.ハンギングで飾る
ユニークなシルエットの多肉植物は、天井や壁からハンギングにしてもおもしろい。
ハンギングは水やりの手間が大変になるのですが、多肉植物はもともと乾燥に強いため、水やりの手間が少なくて済みます。
実行されるときは、壁に固定するピンや釘の耐荷重に注意して行ってください。
2-1-4.テラリウム
多肉植物のアレンジで特に人気があるテラリウム。
透明感のある箱庭のような風景が魅力で、雑貨店や園芸店、家具屋で手に入るガラス製の雑貨にピンセットを使って多肉植物を植え込んでいきます。
テラリウムは『可愛いすぎる!魅力的な多肉植物の寄せ植えとその作り方』で紹介している「多肉植物の寄せ植えの作り方」を応用しすることで作ることができます。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
2-2.多肉植物の洗練された飾り方4つのテクニック
アレンジの次は飾り方を紹介します。多肉植物は飾り方次第で、おしゃれなインテリアを演出することができます。
ここではその飾り方〇つのテクニックを紹介します。
2-2-1.こだわりの一鉢で魅せる多肉植物
殺風景になりがちなサイドテーブルやドレッサーなどにも個性的なフォルムをしている多肉植物はとてもおすすめです。一鉢あるだけで十分に存在感を発揮し、グリーンのある空間へとかえてくれます。
特に、中型サイズのアガぺやアロエは存在感抜群!お部屋のシンボルとして、こだわりの一鉢を選びたいところ。
2-2-2.窓際に並べて飾る
多肉植物は明るい場所が好きです。窓際に並べて飾れば、日当たり環境を気にすることなく、手軽にお洒落なインテリアを演出できます。
あまり種類にこだわらず、様々な種類を並べて飾ってください。夏場はレースのカーテンで遮光すれば、直射日光に弱い種類も安心です。
2-2-3.ダイニングやセンターテーブルに飾る
小型種が多い多肉植物は、場所をとらないためダイニングテーブルなどに飾ってもオシャレ。
毎日目にする場所ですので、土の乾燥状態をチェックしやすいのもグッド。
2-2-4.ディスプレイにして飾る
多肉植物は一般的な観葉植物とも相性が良いため、固め置きに向いています。
小型種から中型種を集めて、割と適当に並べたり、固めて置いたりしても、なぜか絵になります。鉢カバーにもこだわると、立派なディスプレイに仕上がりますので、あれこれ試してみてはいかがでしょうか。
3.まとめ
ここまで多肉植物121種と飾り方のテクニックを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事がお目当ての多肉植物を見つける役に立てば幸いです。可愛らしい多肉植物をぜひ様々なインテリアに活用してみてください。
凡その値段と販売店も紹介してくれると良かった、と思います。サボテンとは違ってトゲも無いし、コロコロしていて可愛いし、大事に育てれは、綺麗な花も咲かせてくれるし。
本当に人気が出て普通の一般的な園芸店でも、販売される様になったら良いと思います。
saiji I g u c h i 様
メッセージありがとうございます。
おっしゃる通り多肉植物はとても愛らしい植物ですね。わたくしも大好きな植物のひとつです。
また確かに販売店の情報などがあればもっと分かりやすいですね!これからのその辺りも考慮し、コンテンツ制作を進めさせていただきたいと思います。
的確なご指摘、誠に感謝いたします。
saiji I g u c h i様の多肉植物が、今後とも元気に育つことを心よりお祈りしております。
こちらの記事の中ではコチレドンは春秋型とありますが、この記事の数日前の記事にコチレドンは夏型として載ってますよね??
実際はどちらなのでしょうか??
chiyoco 様
メッセージありあがとうございます。
また、ご返答が遅くなってしまい申し訳ございません。
コチレドンは品種により、夏型・・春秋型が存在する品種になります。
ちなみにchiyoco様は、コチレドンを育成されていらっしゃいますか?宜しければその品種をお教えいただければ、何型かをお答えできるかと思います。
記事により、異なった表現をしてしま、大変恐縮です。
修正をかけるとともに、今後このようなことが無いようにして参ります。
chiyoco様ご指摘いただき誠にありがとうございます。大変助かります。
可愛いと飾っていたのが徒長してしまいどうしたら良いものかと思っています
増やすのに成長期と書いてあるので、間違ったら枯れてしまうのかなと。
落ち着いた葉は置いている間に増えていいますが、コロコロとしたものと、ニョキニョキと上に伸びているのがあり伸びた時から徒長してる?
なんてのもあります
どうしたらいいでしょうか
emi 様
メッセージありがとうございます。
多肉植物が徒長してしまった場合は、「切り戻し(カット)」をして仕立て直しを行いましょう。
今は、時期的に切り戻すと枯れてしまう可能性が高いので、来春まで待ってから行うことをオススメいたします。
多肉植物は、基本的にたくさんの光量を必要とする品種が多いので、室内での育成となるとかなりの日当たりが無い限り「徒長」は避けて通れない道ではないかと思います。
なので、まずは春に切り戻しを行い、屋外へと出してあげてたくさんの光に当てあげるようにしてあげましょう。
※夏は日差しが強すぎるので、直射日光を避け、遮光をしてあげて下さいね。
そうすることで、購入時と同じような、プックリとした引き締まった元気な株に生長してくれることと思いますよ。
そして、寒くなってきたら室内に移動してあげる、といったようなサイクルにしてあげると年間を通して元気な多肉植物を楽しめるようになるでしょう。
是非とも挑戦されてみて下さい。
そして来年の春には今以上に可愛らしい形の良い多肉植物に生長することを心よりお祈りいたしております。
お尋ねいたします
【2-2-4.ディスプレイにして飾る】
の上から4番目の写真の、
1番右のツノのようなものが8本ほど生えている植物の名前を教えていただけないでしょうか?
変な質問で失礼いたします。
和田と申します 様
メッセージありがとうございます。
ご質問いただいた、【2-2-4.ディスプレイにして飾る】の上から4番目の植物の名前は「サンスベリア・スタッキー」という品種になります。
ご参考になれば幸いです。